2010年09月18日

アイドルコラージュ異聞編パロ(2)

続いて後半部分で〜す。

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(2)
「絵美子!」
「ああ・・・熱いのぉ・・・躰が熱いのぉ・・・服なんて着てられないわぁ・・・」
ぼうっとうつろな表情で次々と服を脱いでいく絵美子。
シャツもスカートも脱ぎ捨て、ブラジャーもパンティも脱いでいく。
あまりのことに俺は目をそむけ、理璃子も口に手を当てたまま声が出ない。
「ああ・・・熱い・・・」
裸に靴下だけというなんとも扇情的な姿で立ち尽くす絵美子。
恥ずかしさなどは微塵も感じていないのか、胸も股間も隠すことなく晒している。

「あ・・・ぐっ、ああ・・・あああ・・・」
そこから変化が始まった。
絵美子の躰が緑色に染まり始めたのだ。
な、なんなんだ、これは?

若かったころとは違い、今では多少肉付きがよくなっていた絵美子だが、それでもその裸は美しかった。
結婚当時は美人の奥さんをもらったと冷やかされたし、今でも俺は絵美子は充分美しいと思っている。
その裸をよりによって盛沢などに見せたくはなかったが、それ以上に俺は今、絵美子に何が起こっているのかわからなかった。

絵美子の体は濃い緑色に染まり、やがてあちこちから突起のようなものが生えてくる。
肉付きのよい腰回りはきゅっと引き締まっていき、両側から細長い虫の脚のようなものが生えていく。
お尻はどんどん大きくなり、蛇腹状の節が作られて、先端には昆虫のような卵管が生えてくる。
俺も理璃子もただ唖然として絵美子の変化を見ているしかない。

躰の表面は固い外骨格で覆われ始め、両腕はひじを曲げたような形で固定され、手首から先は指が無くなって細長く伸び、カマキリの鎌のように変化する。
背中からは薄い翅が広がって、さらに固い外翅が覆っていく。
首はやや前に傾き、節で覆われていった。

ややぽっちゃりしていた太ももも、引き締まって外骨格が覆い、ひざと踵には鋭いとげのような突起が生える。
足の指も三つに融合し、それぞれの先端には鋭い爪が伸びてくる。
それはまさにカマキリだった。
絵美子はゴキブリとなった盛沢のように、カマキリへと変化していったのだ。

変化は頭部にまで及んでいく。
口を半開きに開けた絵美子の眼がギョロッと剥いたかと思うと、そのまま飛び出すように眼窩から広がっていき巨大な緑色の複眼になっていく。
口は左右に裂けはじめ、端から牙が伸びていく。
あごが前に突き出し、左右に割れて昆虫の大顎を形成する。
顔の肌も緑色の外骨格に覆われていき、額には二本の触角が伸びてくる。
それは絵美子の面影を残すカマキリの頭だった。

やがてゴキブリ盛沢の脇にあるノートパソコンが電子音を鳴らす。
「グゲゲゲ、どうやら完成したようだな。さあ、お前は何者か言ってみろ」
目の前に立ち尽くすカマキリのような姿になった絵美子にゴキブリ盛沢はそう言った。

「キリ・・・キリキリ・・・キリキリキリィィィッ! アタシはデスエロンの女魔怪人グリーンカマキリよ。キリキリキリィィィッ!」
俺は唖然とした。
絵美子が、あの絵美子がカマキリのカマのようになってしまった両腕を振上げ、まるでポーズをとるように外骨格に覆われた胸を突き出してそう叫んだのだ。
心なしか大顎になった口元には笑みまで浮かんでいるように見える。
そんなバカな・・・
絵美子が、絵美子がカマキリの化け物になっちまったのか?

「グゲゲゲ、これでお前は俺と同じデスエロンの魔怪人になったのだ。これからはデスエロンに忠誠を誓うがいい」
「キリキリキリィィィッ! もちろんよ。アタシをこんなすばらしい躰にコラージュしてくれたんですもの。アタシはもう、身も心もデスエロンに捧げるわ。キリキリキリィィィッ!」
ニヤッと笑うゴキブリ盛沢に対し、化け物になってしまったことをまるで喜ぶかのような絵美子の言葉に、俺は愕然とした。
絵美子はもう心までゴキブリ盛沢の仲間になってしまったと言うのか?

「グゲゲゲ、それでいい。それにしても最初に見たときからいい女だと思っていたが、こうしてデスエロンの女魔怪人になるとまたたまらんボディになったものだな。見ろ、お前の躰を見て俺のチンポはもうこんなになっているぜ。グゲゲゲゲ」
鳴き声とも下卑た笑いともつかない音を出すゴキブリ盛沢を見ると、ゴキブリの躰の股間から、隆々とそそり立つペニスが姿を現していた。
俺は絶句する。
なんて大きなペニスだ。
あの盛沢がこんなに立派なモノを持っていたというのか?
信じられない。

「キリキリキリィィィッ! うれしいわぁ。なんてたくましいおチンポなのかしら。あなたもとても素敵よ、ゴキブリブラウン。アタシも見ているだけで躰が疼いてきちゃうわぁ。キリキリキリィィィッ!」
絵美子が舌なめずりをするのが目に入る。
緑色の大顎にピンク色の舌が妙になまめかしい。
股間は外骨格の隙間が開き、こちらもピンク色の肉襞がひくひくと蠢いていた。
「グゲゲゲ、お前も素敵だぜ、グリーンカマキリ」
「キリキリキリィィィッ! ああん・・・たまらないわぁ。ねえ、見てぇ、アタシのオマンコ。あなたのおチンポが欲しくてよだれをたらしているのよぉ。ねえ、エッチしましょうよぉ。キリキリキリィィィッ!」
両手のカマで躰をかき抱くようにして腰を振るカマキリ絵美子。
自分で言うように、股間からは大量の愛液が流れ出している。
これが、あの清楚でセックスを恥らっていた絵美子なのか?

「グゲゲゲ、まあ、待て。後でたっぷり可愛がってやるぜ。その前にまずこっちを片付けてしまわなくちゃな」
ぎょろりと俺を見るゴキブリ森沢。
「キリキリキリィィィッ! ああん・・・お預けなのぉ? 寂しいわぁ。せめておしゃぶりぐらいいいでしょ?」
緑色の複眼でゴキブリ盛沢を見つめているらしいカマキリ絵美子。
俺にはもう、何がなんだかわからない。

「グゲゲゲ、それもいいな。旦那に見せ付けてやるってか?」
「キリキリキリィィィッ! 元旦那でしょ。あんな下等生物が夫だなんて考えたくも無いわ。アタシが愛しているのはアナタよ、ゴキブリブラウン。キリキリキリィィィッ!」
緑色の複眼で俺を見、あざけるように笑うカマキリ絵美子。
俺はがっくりと打ちひしがれる。

「や、やめろ。やめてくれ」
それでも俺は何とか絵美子に元に戻って欲しかった。
あんな姿になってしまっても、元は絵美子なのだ。
それがゴキブリ盛沢のペニスをしゃぶるなんて耐えられない。

「キリキリキリィィィッ! うるさいわね! 下等動物のくせにアタシに命令する気? 黙らないと首を刎ね飛ばすわよ。キリキリキリィィィッ!」
緑色の複眼で俺をにらみつけ、両手のカマを振上げるカマキリ絵美子。
ああ・・・
もう俺の言葉は彼女には届かないのだろうか・・・

「グゲゲゲ、それじゃ頼むぜ、グリーンカマキリ」
ゴキブリ盛沢がそそり立つペニスを突き出す。
「キリキリキリィィィッ! ああ、なんて美味しそうなおチンポなのかしら。いただきます」
ファブッと音を立て、ゴキブリ盛沢のペニスを頬張るカマキリ絵美子。
大顎が両側に開き、両手のカマをゴキブリ盛沢の腰に回してどす黒いペニスをしゃぶっている。

「グゲゲゲ、オウ、これはたまらんぜ。なんていい舌使いだ。いつもあいつにやっていたのか?」
「ハブッ・・・ンチュ・・・そんなことするはずないでしょ。以前のアタシはセックスが好きじゃなかったの。だからあいつのチンポなんかしゃぶったりしなかったわ。キリキリキリィィィッ!」
そうだ。
絵美子はセックスには淡白な女性で、あんまりセックスを好みはしなかった。
フェラチオだって俺が頼んでもしてくれなかったのだ。
それなのに・・・

「グゲゲゲ、それでその舌使いとは恐れ入るぜ。なんともたまらん」
ゴキブリ盛沢の腰もカマキリ絵美子の舌使いに合わせて動いている。
「ムフゥ・・・アタシはセックスが大好きなデスエロンの女魔怪人よ。これぐらいの舌使いは当然でしょ。ハムッ・・・」
「違いない。おおう、でるっ、でるぞっ」
カマキリ絵美子がこくんとうなずき、やがてその口元に白濁液が放たれる。
ゴキブリ盛沢の腰がかくかくと前後した。

やがてカマキリ絵美子はゴキブリ盛沢を離れ、ゴクリと喉が上下する。
「プフゥ・・・ゴキブリブラウンのチンポ汁、喉にからんで飲みづらいけど美味しいわぁ。最高の味よ。キリキリキリィィィッ!」
「グゲゲゲ、お前の口の中も最高だったぜぇ、グリーンカマキリ」
「キリキリキリィィィッ! うれしいわぁ。ねえ、エッチしましょうよぉ」
腰を振って誘惑するカマキリ絵美子。
ああ・・・
もうあれは完全に絵美子とは違うものになってしまったんだ・・・

「盛沢、頼む!」
俺は頭を床に摩り付ける。
「俺は、俺はどうなってもいい。だから絵美子を、絵美子を元の女に戻してくれ」
俺は必死に頭を下げる。
絵美子がカマキリの化け物になってしまったなど、俺には耐えられない。
どうか・・・
どうか絵美子を・・・

「グゲゲゲ、だそうだぜグリーンカマキリ。元の姿にもどりたいか?」
「キリキリキリィィィッ! いやよ。冗談じゃないわ! アタシはデスエロンの女魔怪人に生まれ変わったのよ。下等な人間に戻るなんて考えたくも無いわ。キリキリキリィィィッ!」
絶望的な言葉が絵美子から発せられる。
「グゲゲゲ、樺崎よ、そういうことだ。残念だったなぁ。お前の可愛い妻は、俺と同じデスエロンの魔怪人に生まれ変わったのさ」
「ああ・・・絵美子ぉ・・・」
「キリキリキリィィィッ! 絵美子絵美子とうるさいわね。アタシはもう樺崎絵美子なんて名前じゃ無いわ。アタシはデスエロンのグリーンカマキリよ。二度と絵美子だなんて呼ばないで」
複眼で俺をにらみつけてくるカマキリ絵美子に、俺はもう何も言えなかった。

「グゲゲゲ、さて、次はそこで放心状態の娘をどうするかだな」
ゴキブリ盛沢の言葉に俺はハッとした。
先ほどからあまりのことに言葉も出せず、がたがた震えている理璃子のことを思い出したのだ。
「盛沢、やめろ! 娘には手を出すな!」
「グゲゲゲ、うるさいぞ! 少し黙ってろ!」
あまりの威圧感に俺は何も言えなくなる。
ヘビににらまれたカエルとはこのことか?
すくんでしまって、どうしても躰がいうことを聞かないのだ。

「ああ・・・いや・・・」
恐怖に震えながら弱弱しく首を振る理璃子。
「キリキリキリィィィッ! あの小娘をどうするの、ゴキブリブラウン。始末するならアタシにやらせて欲しいわぁ」
大顎を左右に開きながら、楽しそうに笑みを浮かべるカマキリ絵美子。
「グゲゲゲ、まあ、待て。コラージュソフトにお伺いを立ててからだ」
再びノートパソコンを操作し始めるゴキブリ盛沢。
あのノートパソコンがすべての元凶だとわかっているのに、どうしても躰が動かない。

「グゲゲゲ、このノートパソコンにはな、我がデスエロンが開発した生物融合ソフト“アイドルコラージュ”の改良版が入っていてな。このソフトを使えば、人間とほかの生物を融合させ、我がデスエロンの忠実な魔怪人にすることができるのさ。もっとも、適性のある人間に限られるがなぁ。グゲゲゲゲ」
ノートパソコンをいじりながら、いやらしい笑い声を上げるゴキブリ盛沢。
やつもそのソフトでゴキブリと融合したのだろう。
まさに姿だけではなく心まで醜い盛沢らしい。

「すでに社内でも市原祐香と瀬澤美穂子がデスエロンの女魔怪人になっている。二人とも最近めっきり色っぽくなっただろう? あれはデスエロンの女魔怪人になったからなのさ。グゲゲゲゲ」
「い、市原君と瀬澤君もか」
「グゲゲゲ、そうだ。市原祐香はブラッディヒル、瀬澤美穂子はブルーアナコンダへと生まれ変わったのだ。俺もあいつらのおかげでこうしてゴキブリブラウンへと生まれ変わることができたと言うわけだ。グゲゲゲゲ」
自慢げに笑うゴキブリ盛沢のノートパソコンが電子音を鳴らす。
「グゲゲゲ、ほう、適性ありか。これはおもしろい。グゲゲゲゲ」
「キリキリキリィィィッ! よかったわね。これでお前もアタシたちの仲間になれるわよぉ」
二人の異形の笑い声が昨日までの暖かかったリビングに響いていた。

「グゲゲゲ、さて、お前はどんな生き物と融合させてやろうか。おっ、こいつはどうかな?」
「キリキリキリィィィッ! まあ、ゴキブリブラウンったら意地悪ね。よりにもよってあの娘が一番嫌いな蟲じゃない。キリキリキリィィィッ!」
脇からゴキブリ盛沢のノートパソコンを覗き込んでいるカマキリ絵美子。
もうすっかりゴキブリ盛沢と意気投合しているようだ。
そこにはあの控えめで清楚な絵美子の面影はもうなかった。

「グゲゲゲ、何、すぐに気に入るさ。むしろもっとも好きな蟲になるんじゃないか?」
「キリキリキリィィィッ! そうね、アタシもそれほどカマキリが好きではなかったけど、今ではカマキリは最高に可愛い存在だわ。キリキリキリィィィッ!」
カマキリ絵美子がカマを振り腰をくねらせる。
その横でキーボードをカタカタと操作するゴキブリ盛沢。
今度は一体何をするつもりだ・・・

「グゲゲゲ、性格は残忍、ゴキブリブラウンを好きになる・・・と・・・」
ニヤニヤしながらキーボードに打ち込んでいくゴキブリ盛沢。
俺はぞっとした。
こいつはまさか理璃子も?

「キリキリキリィィィッ! まあ、ゴキブリブラウンったらちゃっかりしているのね。でも、おかげでアタシもアナタのことを好きになれたわぁ。どうしてあんな下等なクズを愛しているなんて思っていたのかしらね。ぞっとするわぁ」
ぎょろりと複眼で俺のほうを見るカマキリ絵美子。
その口元にはさげすみの笑いしか浮かんではいない。

「グゲゲゲ、いいじゃねえか。これも役得の一種さ。デスエロンに新たに二体も魔怪人を増やすんだからな。よし、これでいい」
ゴキブリ盛沢がノートパソコンのキーを押す。
「や、やめろぉっ! やめてくれぇっ!」
俺の叫びはただむなしかった。

「ひゃん」
背後で理璃子の躰が跳ね上がる。
俺が振り向くと、理璃子が目を見開き、口を半開きに開けているのが目に入った。
「理璃子!」
「あ・・・お父さん・・・助けて・・・」
躰を震わせ、がたがたと震えている。
「理璃子!」
俺が理璃子を抱きしめようとするより先に、理璃子がすっくと立ち上がる。
「ああ・・・変・・・躰が変よ・・・ああ・・・何かが躰を駆け巡っているぅ・・・」
「理璃子、しっかりしろ、理璃子!」
「ああ・・・熱い・・・熱いよぉ・・・」
絵美子と同様に、理璃子も着ているものを脱ぎ始める。
いや、脱ぐと言うより剥ぎ取っていると言ったほうがいいかもしれない。
上着もスカートも白い下着も何もかもむしりとっているのだ。
「理璃子、やめるんだ、理璃子」
俺は思わず理璃子の足にしがみついた。

「ああ・・・あ・・・あぐっ」
理璃子の躰がピクンと跳ねる。
「グゲゲゲ、始まったな」
「キリキリキリィィィッ! そこでお前の娘がどうなるのかを見ているのね」
背後で笑う二人の声が俺を絶望へと追いやっていく。
「理璃子、理璃子ぉっ」
俺はただただしがみついて娘の名を呼ぶばかりだった。

やがて理璃子の体が変化し始める。
皮膚が青紫色に染まっていき、じょじょに固くなってくる。
躰に節が作られ、両側から細い歩脚が何本も伸びてくる。
足や腕にも歩脚が生え、わさわさと動き始める。
両手の指先には鋭い爪が伸び、脚のつま先は指が融合して二本の鉤爪状になる。
節のできた首の両側にも歩脚が生え、頭部は髪が固まった固い外骨格で覆われる。
目は黒々とした複眼となり、顎は左右に割れて大顎となり、額には長い触角が生えてくる。
わずかの間に娘は絵美子同様ゲジゲジの化け物へと変わってしまった。

盛沢の脇のノートパソコンが電子音を鳴らす。
「グゲゲゲ、終わったようだな。さあ、お前が何者か言ってみろ」
「理璃子・・・」
ゴキブリ盛沢が不気味に笑みを浮かべる中、俺は変わり果ててしまった娘をただ見上げているしかできなかった。

「ゴフッ!」
突然腹部に強烈な痛みを感じ、俺は弾き飛ばされた。
それが理璃子に蹴飛ばされたものだとわかって、俺は愕然としてしまう。
「理、理璃子・・・」
「ゲジゲジゲジィィィッ! 下等な生物の分際でいつまでアタシの脚にしがみついているつもり? このゲスが」
黒光りする複眼が俺をにらみつけてくる。
「理璃子・・・」
「ゲジゲジゲジィィィッ! 理璃子? それは誰のことかしら? アタシはもう樺崎理璃子などという下等な生物ではないわ。アタシはデスエロンの女魔怪人ゲジゲジバイオレットよ。ゲジゲジゲジィィィッ!」
額の触角を震わせ、くびれた腰を振りながら宣言する理璃子。
俺は理璃子も化け物になってしまったことに、何も言うことができなかった。

「グゲゲゲ、これでお前もデスエロンの魔怪人だ。これからはデスエロンに忠誠を誓うがいい。グゲゲゲゲ」
「ゲジゲジゲジィィィッ! 当然だわ。アタシをコラージュでこんな素敵に生まれ変わらせてくれたんだもの。アタシはデスエロンに永遠の忠誠を誓うわ。ゲジゲジゲジィィィッ!」
鋭い爪を交差させ、誇らしげに宣言する理璃子。
それを見てゴキブリ盛沢もカマキリ絵美子も満足そうだ。

「キリキリキリィィィッ! よかったわねゲジゲジバイオレット。これでアタシたちはデスエロンの仲間。いっしょにデスエロンのために働くのよ」
「ゲジゲジゲジィィィッ! こちらこそよろしくねグリーンカマキリ。仲間になれてうれしいわ」
「グゲゲゲ、むしゃぶりつきたくなるようないい女魔怪人が二人も誕生か。こりゃたまらんぜ。グゲゲゲゲ」
なんてことだ・・・
下卑た笑いを発するゴキブリ盛沢を、カマキリ絵美子もゲジゲジ理璃子もうっとりと眺めている。
悪夢だ・・・

「ゲジゲジゲジィィィッ! アナタも最高よゴキブリブラウン。早くアナタの太いチンポでオマンコかき回して欲しいわぁ」
「キリキリキリィィィッ! まあ、先にコラージュしてもらったのはアタシよ。アタシが先にかき回してもらうんだからね! ねえ、ゴキブリブラウン、早くベッドに行きましょうよ。アタシもう我慢できないわぁ。キリキリキリィィィッ!」
カマキリ絵美子の股間からも、ゲジゲジ理璃子の股間からも愛液があふれるようにしたたっている。
二人の太ももはもうびしょぬれなのだ。

「盛沢ぁぁっ! ちくしょうっ! 二人を元にもどせぇっ!」
俺はもう何がなんだかわからなくなってゴキブリ盛沢に殴りかかる。
「フガッ!」
だが、俺は逆に殴り飛ばされてしまう。
ゴキブリ盛沢の前にカマキリ絵美子が立ちふさがり、そのカマの平で俺の頬を張り飛ばしたのだ。
「キリキリキリィィィッ! 下等生物のくせにゴキブリブラウンに歯向かうつもりかしら? そのようなことはあたしが許さないわよ。キリキリキリィィィッ!」
頬を押さえて顔を上げた俺を、カマキリ絵美子がにらみつける。

「グホッ!」
さらに俺の腹にかかとがめり込む。
ゲジゲジ理璃子の容赦ない蹴りが入ったのだ。
「ゲジゲジゲジィィィッ! アンタ身の程を知らないんじゃない? 下等なクズのくせにアタシたちデスエロンの魔怪人に逆らうつもりなの? よっぽど死にたいらしいわね。ゲジゲジゲジィィィッ!」
「クッ・・・理璃子・・・」
「まだ言うつもり? アタシはもう樺崎理璃子じゃないって何度言ったらわかるのかしら。これだから下等生物は・・・ゲジゲジゲジィィィッ!」
ぐりぐりとかかとをねじ込んでくるゲジゲジ理璃子。

「キリキリキリィィィッ! ねえ、ゴキブリブラウン。あたしもうこの顔は見飽きたわ。さっさと始末してエッチしましょうよ。もう我慢できないわぁ。キリキリキリィィィッ!」
「ゲジゲジゲジィィィッ! アタシもこの顔はもう見たく無いわ。こんな下等なクズはさっさと殺しちゃいましょうよ。ゲジゲジゲジィィィッ!」
ゴキブリ盛沢の両脇に立ち、さげすむように俺を見下ろす二人の女魔怪人。
そこには俺の妻と娘の姿はもうなかった。

「グゲゲゲ、どうだ思い知ったか樺崎。これでお前の妻も娘もデスエロンの女魔怪人にしてやったぞ。これからは俺が二人をたっぷり可愛がってやる。安心してくたばるんだな。グゲゲゲゲ」
「も、盛沢・・・」
勝ち誇ったように俺を見下しているゴキブリ盛沢。
「二人とも、もういいぞ。たっぷり楽しむがいい。グゲゲゲゲ」
やつはそう言うと後ろへ下がる。
入れ替わりにカマを振上げたカマキリ絵美子と爪を振りかざしたゲジゲジ理璃子が俺に近づいてきた。
「キリキリキリィィィッ! これから人間を切り刻めるのねぇ。なんて楽しみなのかしら。キリキリキリィィィッ!」
「ゲジゲジゲジィィィッ! アタシの爪も鋭いわよぉ。ああ、ぞくぞくするわぁ。ゲジゲジゲジィィィッ!」
「や、やめろ、二人ともやめてくれー!」
俺はそう叫んだが、二人のカマと爪が俺の躰に食い込んでくる。
それが俺の見た最後の光景だった。

                        ******

朝の清々しい空気の中、玄関のドアがガチャリと開く。
少し太り気味の男性がスーツ姿で現れ、その背後から美しい女性が見送りに顔を出す。
女性は太った男の妻らしく、出掛けの男に行ってらっしゃいのキスをする。
真っ赤な口紅とアイシャドウをした女性は、男にしなだれかかるようにして熱いキスを交わすと、うっとりとした表情でこう言った。
「うふふふ・・・表札を換えておかないとね。ここはもう樺崎の家ではなく盛沢の家になるのだから。今日からここはアタシたちデスエロンの前線基地よ」
「クククク・・・樺崎部長は急死した。お前は未亡人として葬儀を行い、俺と再婚するってわけだな」
「ええ、そうよ。アタシはもう盛沢絵美子。アナタを愛する妻」
「クククク・・・可愛いやつ。それじゃ行ってくるぜ」
「行ってらっしゃい。“アナタ”」
名残惜しそうに離れる二人。
そこに高校の制服を着た少女が顔を出す。
「アタシも行ってくるね。パパ、帰ってきたら今晩も・・・ね?」
アイシャドウを引いた目でウインクする少女。
「まあ、ゲジゲジバイオレットったら朝まで楽しんだのに、まだ足りないのかしら?」
「あら、そういうグリーンカマキリだって朝からオマンコ濡らしているくせに」
「あん、言わないの。だって、セックス大好きなんですもの。ゴキブリブラウンのおチンポ欲しいわぁ」
もじもじと腰をくねらせる妻。
「くくくく、帰ってきたらまた可愛がってやる。それよりも名前に気をつけろよ」
「あら、いけない。うふふふふ・・・」
「気をつけなくちゃね。ふふふふ・・・」
三人は意味ありげに顔を見合わせ、笑いあうのだった。

END

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いかがでしたか?
ホント、素敵な作品でしたね。

舞方様、どうもありがとうございました!

それではまた。

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この記事へのコメント
さすが舞方氏!原作に寝取り要素を盛り込むとは,SS職人の真骨頂って感じですね。清楚な人妻から妖艶な情婦に,清純な女子高生(あれっ?元は女子大生だった気が…)から淫猥なビッチへと人間態の変化も完璧です。
Posted by 悪堕ちキッド at 2010年09月19日 06:08
最高です。夫殺しの描写があれば、更に良かったです。
Posted by yasu at 2010年09月20日 23:35
みなさん、こんばんは!
舞方先生作品へのコメントですが沙弥香のほうから・・・ww
沙弥香もこの作品に寝取られ要素を盛り込むとは思いませんでしたわ〜。
さすが舞方さん。
基本的に沙弥香の作品は(似非)平和主義ですので(笑)、あまり死人は出ないのですが、舞方さんのSSはその辺バッサリ!なんですよねーww
それが、言いようのない背徳感というか、もう、危険なゾクゾク感を醸し出してて凄い世界を作り出しますよね。
ホント、舞方先生は偉大ですわo(^-^)o
Posted by 沙弥香 at 2010年09月23日 01:06
どうもお久しぶりです。

『異聞蜘蛛女仁美』みたいな話の流れがツボにはまりました。清楚な妻が淫猥な改造人間になるところにグッときます。

セックス描写があるのだから、妊娠→出産といった流れがあるともっと良いかもw
このあたりは洋画『スピーシーズ 種の起源』及び『悪魔の受胎』と、「E=MC2」に掲載されている「魔王と聖女と三王女」という小説に影響されまくっているんですけどねwww

これからも頑張って下さい、応援しております。
Posted by 辻田狂死郎 at 2010年09月25日 23:36
辻田狂死郎さん、こんばんは!
これは「舞方さん作品」へのコメントですね!
私も同感です!
やはり、清楚な妻が淫乱に・・・って基本ですよね〜ww
舞方さんはそのあたりの描写が本当にお上手なんですよね。
沙弥香ももっともっと精進しなければ!
Posted by 沙弥香 at 2010年10月02日 01:45
前在ったようなのでこっちには未掲載の奴を追加して欲しいです!
Posted by 通りすがり at 2014年05月28日 01:12