ね?やっぱり短かかったでしょ?ww
アイドルコラージュシリーズは現在4まで書きかけています。
まだもう少しお付き合いくださいね(^_^;)
ところで「沙弥香の脳内妄想」は今日で開設以来ちょうど800日目でした。
2周年記念日も何も投下しないで過ぎちゃったので、ここらで何か記念を・・・と考えてはいるのですが、なかなかいい案が浮かびません。
舞方さんみたいに記念のSSが発表できればいいのですけれどねぇ・・・orz
とりあえず「アイドルコラージュ2」の異聞編も書いているのですが、こちらは途中まで本ブログで投下しておいて残りを販売する予定です。
我ながら相変わらずアコギですよねぇ・・・ww
こんなことばかりやっていると本当に読者の皆さんに嫌われますよね。
でもとにかく今日のところは「アイドルコラージュ3」をどうぞww
3.
「ねぇちょっと、あなた?どうしたの?さっきから黙っているけど・・・?」
樺崎に成りすましているR12号は麗羅のパソコンに映像を送るため、ダイニングのテーブル越しに立ったままスーツも脱がずに無言でじっと絵美子を見つめていたのだ。
絵美子が訝しがるのも無理はない。
「ねぇ・・・?あなた・・・?もしかして具合でも悪いの?・・・」
「樺崎」の身を案じ、絵美子はおもむろに彼に近づく。
熱でもあるのかしら?と言わんばかりに額の部分に手をかざす。
彼女の手が「樺崎」の体に触れた瞬間 ―
「えッ・・・?」
言いようの無い違和感に彼女はひるみ、思わず手を引っこめる。
(な、なんなの・・・?今の感じは・・・)
かろうじて口には出さなかったが、そんな言葉が絵美子の胸に飛来する。
その美しい顔に驚きの色を隠せない絵美子。
その狼狽振りをよそに、相も変わらず無言で立っている「樺崎」 ―
目だけが静かに、それでいて不気味に絵美子の一挙手一投足を追いかける。
そんな「樺崎」の行動に絵美子の違和感はいよいよ募り、確信的な疑惑へと変わってゆく。
そしてそれは、同時に恐怖へと形を変えてゆくのだった。
「そ、そんな・・・あ、あなたは誰?・・・・
あなたはうちの人じゃないわ・・・あああ・・・」
怯えながら後ずさりをする絵美子。
そのとき初めて「樺崎」、いやR12号が動いた。
絵美子を逃がしてしまっては任務が完遂できない。
R12号は与えられた使命を全うするために両腕を伸ばし、絵美子を捕獲しようと迫り来る。
ガタリと大きな音がしてダイニングテーブルのイスが倒れる。
「ひぃッ!!い、いやぁぁぁッッ!!!誰かッ!た、助けてぇッッ!!!」
恐怖に耐え切れず絵美子は絹を裂くような悲鳴をあげる。
しかし、それもほんの一瞬だった。
「フフッ!!!美人が恐怖に顔をゆがめるってのもすっごくステキじゃない?
でもその美しい顔もこれでオシマイね・・・」
カチャッ!
麗羅がパソコン上のエンターキーを押下する。
すでに設定が完了し、照準を絵美子に合わせた「アイドルコラージュ」が実行される。
直ちに、絵美子の様子に変化が現れる。
「あ、あがッ?!・・・・」
たった一言、苦しそうなうめき声をあげただけで絵美子はその場に硬直する。
シュッ・・・!!!
風を切るような鋭い音とともに、瞬時にして彼女の顔から目、口、鼻、耳、眉毛と、全てのパーツが消え去った。
顔と同時に「人格」も消え去り、絵美子は直立不動の姿勢でその場に佇む一体の「のっぺらぼう」と化した。
「フフフ、アナタもこれで栄光あるデスエロンの一員として働くことができるのよ、嬉しいでしょう?」
麗羅はそう言うとパソコンのモニターをたたみ、樺崎宅へと向かう。
庭の中をまっすぐ歩み、そのまま庭に面しているダイニングのサッシを開け、部屋の中に入る。
「R12号、ご苦労様、フフフ」
「キュイー!!」
麗羅を見るなり恭しく敬礼をするR12号。
すぐに麗羅の後ろに控えて次の指令を待つ。
麗羅はその様子を満足げに見やると、振り返って「のっぺらぼう」に語りかける。
「気分はいかがかしら絵美子さん?
アナタ、顔が無くなってもすっごく色っぽいわ。
ホント、うらやましいくらいよ、フフフ」
しかしもちろん絵美子の反応はない。
「あは・・・そうだったわね・・・今のアナタはただの抜け殻・・・
話しかけても返事は出来ないわよねぇ」
一人の人間が自分の手によって蹂躙されている事実が麗羅の嗜虐心を刺激する。
デスエロンの改造人間となり裏の人格も暴き出された麗羅は、サディスティックな笑みを浮かべうっすらと顔を上気させている。
コリコリに固くなった乳首がツンと天井に向かって聳えているのが薄いレオタード生地を通してはっきりとわかるほどだ。
「フフフ・・・すぐに別の人格をコラージュしてあげるからね・・・
デスエロンの女戦闘員ノーフェイスとしての人格をねッ」
再び麗羅は手の中のパソコンのモニターを開く。
操作画面の編集ボックスの中には直立不動のまま顔を失った絵美子の姿が表示されている。
麗羅はその横のボタンをクリックし、ポップアップメニューを起動する。
メニューの中から「戦闘員情報」を選択すると再びクリック。
デスエロンの女戦闘員としての”人格”を絵美子に“コラージュ”するのだ。
画面中央にインストールの経過を示すバーが現れる。
ブゥ・・・ンッ!
古いCRTに電源が入るときのような音が鳴り、画面内に映る絵美子の全身が真っ黒に覆われる。
同時に絵美子自身にも変化が現れる。
絵美子の着ている衣服が、たちまちのうちに漆黒の全身レオタードと化してゆくのだ。
そして色白の美しい素肌の「のっぺら顔」にも次第に黒みが差してくる。
頭髪も蒸発するように消えてなくなり、絵美子の頭部は真っ黒なツルツルの球体へと変貌を遂げてゆく。
デスエロンの女戦闘員ノーフェイスとしての情報が次々と送り込まれてゆくのだ。
同時に、ただでさえ年齢不相応の魅惑的なボディに、20代の頃のような張りが戻ってくる。
もともと形の良かった乳房は、漆黒の美しい果実のようにたわわに実り、その頂点にはツンッと乳首が勃起する。
腹部の周りについたわずかな贅肉も綺麗に消え、さらに引き締まった美しい“くびれ”が形成されてゆく。
臀部のシェイプにも磨きがかかり、思わず鷲づかみにしたくなるようなプルプルとした張りを湛えている。
キリリと切れ上がった股座がこの上なく妖艶に、見るものを狂おしい発情の世界へと誘(いざな)う。
やがてインストールバーの表示が100%に達すると、そこにはこの世のものとは思えない美しくも艶かしいシルエットの新たな女戦闘員、「ノーフェイスY1号」が立っていた。
「ウフフ、どうやら完成のようね・・・さて・・・
初めまして。ようこそ我がデスエロンへ・・・フフフッ」
そこに立つ全身レオタードに覆われた真っ黒な存在に声をかける麗羅。
「キュイーッ!」
真っ黒な存在は、麗羅の声に直ちに反応し、反射的に片手を挙げ敬礼する。
「上出来ね・・・オマエの名前を言ってごらん?」
満足そうに麗羅が微笑む。
「キュイーッ!私は栄光あるデスエロンの女戦闘員ノーフェイスY1号でございますッ!
イエローイソギンチャク様ッ!何なりとご命令ください!デスエロンに栄光あれッ!キュイーッ!」
ピチピチの乳房と双臀をブルンと震わせ、誇らしげに誓いの言葉を述べるノーフェイスY1号だった。
こうして樺崎の妻・絵美子は、新たに麗羅のもとで暗躍する女戦闘員Y1号として生まれ変わった。
これから樺崎の自宅を拠点に、女戦闘員たちの暗躍が始まるのだ。
アイドルコラージュ3 完