な、なに?・・・何かがカラダの中から・・・きゃぁッ!」
バリバリと音を立てて理璃子の衣服を突き破り、その両脇腹から無数の節くれだった足がニョキニョキと生えてくる。
見るからに節足動物の体の一部といった趣の禍々しい造形の肢だった。
理璃子自身の両手、両脚にも変化が訪れる。
ピキピキという硬質の音とともに、理璃子の皮膚は弾力を失ってゆき、ツヤツヤの外骨格に覆われる。
ひじなどの関節部分は大げさに盛り上がり、こちらも節足動物のそれのような禍々しさを備え始める。
太腿の部分は女らしい艶(なまめ)かしさを残したまま膝の部分が盛り上がり、短い角のような突起が完成する。
新たに生えた節足は13対、そして、理璃子の両手両脚、合わせて15対 ―
それはあの節足動物の肢の数と同じである。
そう、ゲジゲジ ―
理璃子はゲジゲジの女魔怪人に改造されているのだった。
「ひッ・・・ひぃぃぃぃッ・・・」
わが身の変貌に錯乱し、すっかり節足動物のそれと化した両手で、頭を抱える理璃子。
しかし、理璃子の意思とは無関係に、逞しい外骨格に覆われた両足はしっかりと床を踏み据えている。
さらに、新たに生えた13対の節足は、自らの衣服をビリビリと剥ぎ取ってゆくのだ。
レイプのような悲痛な音を立てながら、理璃子の素肌が魔怪人たちに晒されてゆく。
「や、やめてぇ!ひぃぃ!なんなの?これ?い、い、いったい・・・!?」
露出された理璃子の魅惑的な括れを持ったボディライン、美しい腹部、それらにもグロテスクな変化が訪れる。
理璃子のしっとりとした肌ツヤは瞬く間に失われ、代わりにツヤツヤとした外骨格のような皮膚質に変化してゆく。
それは次第に蛇腹のように層をなしてゆき、理璃子の美しいプロポーションを保ったまま、奇怪な皮膚質が理璃子の全身を覆ってゆく。
すでに背中にもビッシリと蛇腹が形成され、クイっとせり上がった扇情的なヒップに沿って2本の卵管がニョっきりと突き出している。
「ああ・・・あああ・・・アタシ・・・の、カラ・・・ダ・・・」
理璃子は次第に虚ろな目つきになってゆく。
すでに叫び声をあげることもなく、そこまで言うのが精一杯だ。
直後に理璃子の顔にも変化が訪れた。
恐怖と絶望に苛まれたそれまでの表情は、全身が蛇腹状の皮膚質に覆われるころにはすっかりと消えうせていた。
そして、おもむろに大きく目を見開くと、グリグリという音を立てながら眼球を動かし始めたのだ。
理璃子の眼球の動きは次第にスピードを増し、さらにドクンドクンと膨張してゆく・・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ビョコッ!!
この世のものとは思えない奇怪な音とともに、理璃子の眼球が眼孔から飛び出す。
そしてそのままベッチャリと理璃子の顔の上半分を覆ってゆく。
張り付いた眼球は直ちにツヤツヤの硬質の触感に変質し、表面を細かい凹凸で覆われた巨大な複眼と化す。
理璃子の半開きの口元からは鋭い牙が伸び始め、その隙間からは、すでに先の割れた真っ赤な舌がチロチロと蠢いているのが見える。
額からは2本の長い触角が天井に向かって生え、フルフルと空気を震わせていた。
最後にはその全身が美しい紫色に染まりあがる・・・
「おとなしくなったな。ククク・・・どうやら完成したようだ。
理璃子・・・いや、違うな、フフフ・・オマエは何者だ?
言ってみるがいい、我が娘よ・・・グゲゲゲゲッ!」
ゴキブリブラウンは、目の前の、おぞましくも美しい女体曲線を持つ奇妙な造形に、舌なめずりをしつつ近づきながら問いかける。
この素晴らしいコラージュを作り上げたオレンジスズメバチのセンスの良さにもすっかり感心している様子だ。
すでに理璃子は、体の震えもおさまり、ピクリともせずにその場に直立している。
そして、リビングを埋めつくす3体の魔怪人を前に怯える様子もなく、ゴキブリブラウンの問いかけに、理璃子は高らかに言うのだった。
「ゲジゲジゲジィィィッ!!!アタシはデスエロンの女魔怪人ゲジゲジバイオレット!クフフッ!!
お父様!すごいワッ!最高の気分よッ!ゲジゲジゲジィィィッ!!」
歓喜の嬌声とともに誇らしげに名乗りを上げる。
コラージュは完璧に成功し、理璃子は今や身も心もすっかり変貌していたのだった。
「ビビビビビィィ!どうやら気に入ってもらえたようね、理璃子ちゃん・・・いえ、ゲジゲジバイオレット!」
パタンとノートパソコンのモニターを閉じるオレンジスズメバチ。
女魔怪人を生み出す楽しさを初めて味わい、すっかり満足している様子だ。
「ウフフフ、素晴らしい出来だわ・・・ねぇ?アナタ?
あらあら、この娘ったら、もうアソコがグッショリじゃない?
いつからそんなはしたない娘になったのかしら?」
変態と同時に極度に発情している娘の股間の溢液を見逃さないグリーンカマキリだった。
「ゲジゲジゲジィィィッ!!イジワルね、お母様ったら・・・ウフフフフッ!
お父様のコレ、もちろん理璃子にも味わわせてくださるんでしょう?」
いつの間にか理璃子、いやゲジゲジバイオレットは自分の実の父親であるゴキブリブラウンに寄り添い、彼の逞しい股間の隆起物に手を添えている。
「グゲゲゲゲッ!当然だ!ゲジゲジバイオレット!
我ら魔怪人には親子のタブーなど存在しない!
グリーンカマキリよ!今夜は3人で酒池肉林だ!グゲゲゲゲッ!」
そこまで言うと、これまで以上に股間のイチモツを硬くギンギンに勃起させるゴキブリブラウン。
ゲジゲジバイオレットの手の中でムクムクとさらに一回り、ゴキブリブラウンの肉棒が成長する。
「ウフフフ、嬉しいわ、ゲジゲジバイオレットの誕生祝いってとこね・・・
いっしょに楽しみましょう・・・キリキリキリィッ!!!」
すでにグリーンカマキリの秘唇もヌメヌメになっており、股間を中心に魅惑的な淫猥ローションがジットリと、その美しい緑の肢体に染み広がっている。
「嬉しいわ!今夜はメチャクチャに乱れるわよッ!ゲジゲジゲジィィィッ!!!」
ゴキブリブラウンの黒極棒をしごきながら涎を垂らして喜ぶゲジゲジバイオレットだ。
「ちょっとゴキブリブラウン、何よ3人って、なんか今日はやたらアタシに冷たいじゃない?」
オレンジスズメバチが不満たっぷりに問いかける。
ゴキブリブラウンは、これから始まる愛妻と愛娘との3Pに気もそぞろで、オレンジスズメバチの存在をすっかり忘れていたのだ。
「グゲゲゲゲッ!これはまずいッ!
またしても忘れていたぞ、オレンジスズメバチ!
悪気はないんだ、許してくれ!グゲゲゲゲッ!
我が娘とヤレると思うともうたまらなくてな!グゲゲゲゲッ!」
巨体を揺すり、それでいてゴキブリのようにセカセカした動きでオレンジスズメバチに頭を下げるゴキブリブラウン。
「フンだ、先走りし過ぎなのよ、ゴキブリブラウンったら。
だいたい理璃子ちゃんを素敵に変態させたのはアタシなんだからねッ」
オレンジスズメバチはご機嫌ナナメのままだ。
「先走り!?グゲゲゲゲッ!なるほど!先走りか!
そうそう、それだよ!オレンジスズメバチ!
ついつい先走りしてしまってなぁ!
ホレ、見てくれ!この先走り汁を!グゲゲゲゲッ!」
「あんッ!キャッ!」
いつの間にかゴキブリブラウンの股間に跪いていたゲジゲジバイオレットが、可愛くも驚いたような声を上げた。
まるで射精のような勢いの先走り汁が、ゴキブリブラウンの肉棒から噴出し、ゲジゲジバイオレットの顔面に命中したのだ。
猥らな催淫剤のような香りの液体が、ゲジゲジバイオレットの顔面をびしょびしょにぬらしてゆく。
「プフフッ!すごいわ!お父様ったら!
先走りでコレですものね!
早く本物のザーメンをアタシのおマ○コにたっぷりと頂きたいわ!ゲジゲジゲジィッ!!」
狂喜の鳴き声を発しながら、ゲジゲジバイオレットは少しの躊躇もなくゴキブリブラウンの巨根にむしゃぶりつく。
「んぐ・・・むぐぅ・・・フフフ、おいしいわぁ・・・」
先走り汁でビショビショになった顔面を淫らに歪めながら、巧みにゴキブリブラウンの巨根をねぶるゲジゲジバイオレット。
グリーンカマキリもたまらず、ゲジゲジバイオレットの後ろから我が娘にしがみつき、その巨乳を揉みしだきにかかる。
すでにオレンジスズメバチの「抗議」などどうでもよくなったゴキブリブラウンは、そのままゲジゲジバイオレットの頭を両手で押さえ込み、イマラチオをさせるような勢いでグリグリと、みずからの巨棒をゲジゲジバイオレットの喉奥へと押し込んでゆく。
ゲジゲジバイオレットはそんな暴挙などものともせず、ゲジゲジらしく首の蛇腹部分をたっぷりと延ばし、ほとんど食道の半分ほどまでビッシリと、ゴキブリブラウンの一物を飲み込み、それでもまだ余裕たっぷりの表情なのだ。
そして今度はゲジゲジバイオレットが責め立てる番だ。
食道部分を激しく蠕動運動させ、ゴキブリブラウンの肉棒に極絶な刺激を捩じりこみ、狂ったように歓喜の身もだえで全身の節足をザワめかせるのだ。
これではゴキブリブラウンもたまらない。
どんな名器の陰唇奥でも敵わないような悦感をもたらす究極のフェラチオである。
「ウッ・・・ウォォォォッ!たまらんぞッ!
さすが我が娘、ゲジゲジバイオレットだッ!グゲゲゲゲッ!」
ズミュッ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
ドピュルルルルルルルル!!!
ものすごい量のザーメンがゲジゲジバイオレットの喉奥から胃袋へと直射される。
ゲジゲジバイオレットはそれでも喉奥の蠕動をやめない。
ゴキブリブラウンの肉棒がスカスカになるまで、その精を搾り取るかのような勢いだ。
あまりの快感に全身を痙攣させているゴキブリブラウンを、呆れたような視線で見やるオレンジスズメバチは、
「ふん、いいわよ、第2ラウンドはアタシも楽しませてもらうからね。
とりあえずアタシは・・・フフフ、グリーンカマキリっと・・・」
と、我が娘の巨乳の感触をゆっくりと楽しんでいたグリーンカマキリの後ろからしがみつく。
そして、魅惑的に大きく突き出たグリーンカマキリの臀部から腹部にかけての豊かな膨らみを、4本の腕でまさぐり、敏感な亀裂を探り当てる。
そこへ自らの臀部からニュルニュルと伸ばした触手卵管を挿入するのだ。
「ああッ!オレンジスズメバチったらッ!・・・
それ、反則よッ!・・・ダ、ダメッ!ああんッ!」
あまりの快感に思わず我が娘の乳房から両手を離してしまい、たまらず自分の股間へと手を充てるグリーンカマキリ。
「ウフフ、とりあえずゴキブリブラウンの黒棒はお誕生祝いってことでゲジゲジバイオレットに譲ってあげるわ。
アタシタチはこれで・・・ね?グリーンカマキリ?」
グニグニと、触手卵管をグリーンカマキリの最奥へと押し込みながら、あとからあとから溢れ出る甘蜜を吸い取り、自分にもグリーンカマキリのボディにもそれを塗りたくりながら、熱い吐息とともにグリーンカマキリを誘うオレンジスズメバチ。
「はぁぁん・・・そうねぇ・・・
オレンジスズメバチの秘技でこうも責められちゃアタシもたまらないわぁ・・・
ええ、いいわ、オレンジスズメバチ。
こっちはこっちで楽しみましょう・・・フフフ・・・キリキリキリィィッ!!」
こうして、娘の理璃子もデスエロンの女魔怪人ゲジゲジバイオレットと化し、一家3人、いや、オレンジスズメバチも加えた4匹で、いつ果てるとも知れぬ狂宴が繰り広げられるのだった。
その後、ゴキブリブラウンはその地域におけるデスエロンの「細菌培養散布計画」を着実に進行させ、その街中にある種の特殊な細菌を、人知れず蔓延させることに成功したのであった。
その「ある種の特殊な細菌」とは・・・
完(アイドルコラージュ異聞編4に続く)