2020年07月27日

Close-fitting 3 外伝

沙弥香の拙作「Close-fitting 3」で、レオタードを着せられた女性が「ルージュ」という名前の女戦闘員に変身させられるシーンがありましたね。

実は、レオタードを着せられた男性が戦闘員ノアールっていう“女”戦闘員に変身させられるシーンも入れる予定だったのですが、Close-fittingはキャラを増やしすぎてしまい、沙弥香の実力では手を廻しきれなくなって諦めちゃったんです。

それで、Close-fitting3の「外伝」ってことで主人公(?)夏澄の高校の同級生(男子生徒)を登場させ、彼をノアールにしてやろうと思って書き始めたのですが、別のSSが書きたくなって、これまた途中で投げ出したままになっておりました orz

それをこのたび、とあるお方とのチャットのときに即興で台詞のみの形式で仕上げてしまいました。

今回の投下にあたり、少しト書きを付け加えましたのでお目汚しではありますがお読みください。

お遊びのつもりで書きましたので、まだまだ台詞だけで構成されたままの部分が残っておりますが、コメントなどいただけると幸いです。

 

Close-fitting3外伝>

ある日の放課後、夏澄は弓道部の練習を終え、帰途に着こうとしていた。

「あ、桐原さん、キミも上がり?」

校門をくぐるところでふいに呼び止められた夏澄は声の主のほうへ振返る。

そこにはメガネをかけた一人の男子生徒が立っていた。

スラリとした長身で、スタイルもよく、なかなかの美少年だ。

(こいつ、たしか・・・)

夏澄は人間だったときの記憶をたどり、目の前に現れたその美少年の素性を思いだしていた。

彼の名前は谷崎優斗(たにざきゆうと)。

夏澄と同じクラスの男子生徒で、フェンシング部に所属。

華奢な体つきをしているが、見た目とは大違いで、フェンシングの腕は全国大会レベル。

いや、華奢なボディが柔軟な動きを要するフェンシングにはむしろぴったりなのかも知れない。

それでも控えめな性格の彼はクラスではあまり目立つほうではなかったが、夏澄とは仲が良かった。

とくに付き合っているというわけではないが、たまにこうしていっしょに帰ったりもする。

(ふゅふゅふゅ・・・なるほど・・・フェンシングか・・・この男、なかなか使えるかも・・・

 アタシの戦闘員にしてあげるわ・・・カワイイ女戦闘員に、ね・・・ふゅふゅふゅッ!!!)

夏澄はすぐにも変態して襲い掛かりたくのをかろうじて抑え、いつもの調子でこう応えた。

「あら、谷崎君も?」

夏澄は邪悪な思念を押し殺し、普段と変わらぬ笑みを浮かべ、優斗といっしょに歩き始める。

道すがらたわいもない話に花を咲かせながら、人気のない小路に挿しかかったとき、ふと、女子生徒の間で評判というフィットネスショップの話題になった。

「そこで売っているスポーツウェアが、どこのメーカーか良く知らないんだけど、すごく体にフィットして動きやすいっていう噂なんだ。僕もトレーニング用に買ってみようと思うんだ」

 

「ああ、あれね。アタシもあおのお店でウェアを買ったわよ」

「へぇ・・・で、どんな感じ?やっぱり動きやすい?」

「ええ、動きやすいわ・・・そしてすっごく気持ちいいのよ・・・うふふ」

突然、夏澄の瞳に淫靡な光が宿る。

「え?・・・」

ドキリとする優斗。

そういえば、最近、桐原さんと会っていなかったな・・・

しばらく見ないうちにずいぶん女らしく・・・

いけない、いけない・・・彼女をそんな風に見てはいけないんだ。

お色気ご法度のスポーツ少女だもんなぁ・・・

などと思いをめぐらせながら、思わずメガネの淵に手をやった。

「ふふふ、ほら、見る?これのことでしょ?今も着ているのよ。」

「うッ!うわっ!き、桐原さん、な、なにを!?」

制服の下から現れたのは一糸纏わぬ夏澄のまぶしいばかりの裸身。

目の槍どころに困る優斗だった。

「うふふ、あのウェアのこと、くわしく知りたいんでしょ?目を逸らしちゃだめよ」

「そ、そんなこと言ったって・・・え?」

「あらあら、とかなんとかいってしっかり見ているじゃない、そうよ、よーく見るのよ」

「え?えええ?」

優斗の目が釘付けになったのは、夏澄の裸身が魅力的だったのはもちろんだが、それ以上に直後に夏澄の肌に異常が見られたからだった。

見る見るうちに真っ赤に変色してゆく夏澄のボディ。

瑞々しい素肌はナイロン質のような光沢を帯び、首から上までも、全身くまなく真っ赤な光沢レオt−アドに包まれた。

「い、・・・いったい・・・こ、これは・・・_?」

唖然と、かすみの変貌を見守る優斗。

 

「ふゅふゅふゅ!あたしはレオタード淫獣ルビーなのさっ!」

「う、うわっ・・・そ、そんな・・・き、桐原さんッ!」

ビビビッ!!!

身動きできない光を浴びせる夏澄。

「きり・・・はら・・・さ・・・ん・・・き、きみは、いったい・・・?」

「うふふ・・・教えてあげるわ。あのショップはね。偉大なる我らが盟主プリズム様が世界征服のためにお作りになった異次元空間・・・

そして私はプリズム様にお仕えするレオタード淫獣戦隊の一員なのよ」

「ば、ばかな・・・そんな現実離れした話しが・・・」

「ウフフ・・・本当かどうか、アナタも仲間になってみればわかることよ・・・さぁて、改造してあげるわね」

「や、やめるんだ、桐原さん。。。うわっ・・・な、なにを?」

「ふふふ、言ったでしょ?アナタを私の忠実なしもべにしてあげるの。戦闘員に改造して・・・ね」

「か、かいぞう。。。?うっ・・・な、なんだ、それは?・・・やめろっ、やめてくれッ!変なもの着せるなっ!」

「くふふ・・・あら、中々にあうじゃない?・・・ほら、もっとたくし上げるわよ」

「う・・・うあぁ・・・れお・・・レオタードじゃないか、それは!・・・しかも女性用だ・・・俺はそんなものを着るような変態じゃない!」

「うふふ、いつまでそんなこと言っていられるかしら?ほらほら、あなたの着ているものはレオタードに触れたところからドロドロと溶けていくの」

「ひっ・・・こ、これは・・・いつのまに?・・・俺の脚が露わになって・・・レオタードの生地がピッチリと・・・」

「ええ、もうすっかりピッチリとまわりにまとわりついたわよ・・・ほおら、こうしてグイッとズリ上げると・・・?」

「くっ!くふぅぅぅ!!!や、やめっ!・・・ああっ!」

「まぁ、アナタも変態趣味があったんじゃない?このアタシでも今まで気がつかなかったわぁ・・・ピチピチのハイレグレオタード、お尻に食い込ませてココはビンビンじゃない?」

「そ、そんな・・・!俺にはそんな趣味は・・・!あ・・・あひぃ!」

ブッシュゥゥゥゥッッッ!!!!

「くはぁぁぁぁぁ!!!」

「あははは!すてき!すごい音を立ててアナタのペニスが弾け飛んだわね!股間にグチョグチョのシミが広がっていくワ・・・」

「あ。。。あああ・・・・」

「うふふ、もうぐったりって感じかしら?大丈夫、すぐに元気が出るわ・・・こうして、レオタードの袖に腕を通して・・」

「あ・・・あふぅぅっ!!!」

「うふふ、そうそう、その調子よ・・・ほぉら、できあがり、これでアナタの全身はレオタードに包まれたわ、漆黒のツヤが艶かしくてとっても素敵よ」

「あああ・・・あはぁ・・・ん・・・」

「まぁ、さっそく始まったようね・・・いいわ、やはりアナタには素質があったようだわ・・・」

「あああ・・・お、おれのカラダ・・・ぺ、ペニスが・・・あああ・・・・ん・・・・あああん・・・・あはぁ・・・ん・・・」

「ふふふ、さぁ、これで完成よ・・・乳首スイッチをひねって・・・ね」

ブュニィッ!!

「あああ!あひぃぃぃん!!!いいっ!!!いいわぁ!!!あはぁぁぁ!!!」

「うふふ、どうやら、完成ね、気分はどうかしら?」

「あひゃぁんん!!!さ、最高・・・・!最高ですわ!!す、すごいのぉ!すごい快感!!!これが女の快楽ぅぅぅ!!?」

「ええ、そうよ・・・うふふ、すてき・・・思ったよりそのレオタードがフィットしたようね、エロエロな巨乳淫肉女戦闘員にすっかり変身したわね」

「はい!レオタード淫獣ルビーさま!あたくしは、女戦闘員ノアールR1号ですわ!これからはルビーさまに身も心も捧げ尽くしますわ!」

「うふふ、いい子ね。それじゃ、これからアナタはアタシのしもべ・・・アタシはアナタのご主人さまよ・・・さあ、いらっしゃい、ノアール・・・プライムベースでみんなが待っているわ。今夜はたっぷりと楽しみましょう・・・」

 

 

以上です。

 

当初沙弥香の脳内では、屈強な柔道部の主将とか、モッコリが逞しい水泳部員とかが登場していたのですが、女体化のイメージを持ちやすくするため柔軟華麗なフェンシング部員という設定に変更しました。

TSものが苦手な読者様も、これで少しは受け入れてくださるのではないかと・・・(^_^;)

沙弥香としては、バリバリゴリゴリな、いかにも男!(漢!)っていう感じのキャラが巨乳で淫乱な肉メスに変態するのが何よりも萌えッ!なのですけどねww

 

ではまた。

  

Posted by sayaka_saotome at 04:27Comments(8)

2006年10月25日

The Box 6

みなさん、こんばんは。
なつかしの魔人たちを登場させたいばっかりに始めたこのシリーズですが、なんかこの「The Box」はClose-fitting 3よりも熱が入っちゃいました(^_^;)
今回で一応完結ですが、お楽しみ頂ければ幸いです。

6.<最終回>
「うふふ、お母さんもすぐにエナジーの美味しさがわかるようになるわよ・・・」
瑠奈が触手を操り、扉を開けて待っている「箱」の前に静江の体を持ってきた。
その中に真っ暗な深遠の空間を湛え、静江を飲み込もうと音も無く佇む箱 ―
「い、いやぁっ!!こ、こわいわっ!離して!離してぇっ!!!」
箱の中に入れられまいと、静江は両脚をバタつかせる。
しかし、瑠奈の触手の力は、それぐらいでどうにかできるようなものではない。
「し、しずえぇぇ・・・うひゅぅ・・・くはぁ・・・ほふぅ・・・」
相変わらず真之は、射精の快楽に翻弄されている。
すでに腰がガクガクに砕け、奈美の触手に支えられてやっと立っているといった様子だ。
激烈な淫楽の嵐に、体の自由も利かず、快楽の中で精を放出し続けるのだ。
静江はそんな夫の身を案じ、飽くまでも献身的に声をかけ続ける。
「あ、あなたっ!!し、しっかりして!い、いま・・・今、助けるからっ!!」
度重なる射精によって衰弱してゆく夫を気遣い、我が身に降りかかる災いも省みず、必死に真之を励まそうとする静江。
「あっ!あああっ!!あなたっ!!!・・・・・
ひっ!?・・・ひぃぃぃっっ!!!!」
瑠奈の触手にひときわ力が込められる。
静江は頭から逆さまに箱の中へと放り込まれた。

グニュッ・・・
・・・・・・・・・
バタンッ・・・・・・!!!

静江の必死の抗いも、夫の名を呼ぶ声とともに箱の中へとむなしく消える。
そして、何か柔らかいものに押し付けられるような音が箱の中から聞こえてきたかと思うと、箱は静江を飲み込んだまま、その扉を静かに閉めたのだった。
*********************
「お母さん、早く出てこないかしら?
お父さんのエナジー、そろそろなくなっちゃうわ・・・ふふふ」
静江を箱に放り込んだ後、我慢が出来なくなった瑠奈は、自由になった触手を真之に絡みつけ、奈美といっしょになってエナジーを吸い取っているのだ。
初めてのオトコのエナジーをたっぷりと味わい尽くし、この上ない愉悦感に浸っているところだった。
瑠奈のカラダは真之から吸収したエナジーのおかげで、どこもかしこもムッチリとしてハチ切れんばかりになっている。
大きな乳房をブルンブルンと揺さぶりながら、姉といっしょに母親の登場を今か今かと待ち構える。
「あは、ホントよねぇ・・・
せっかくのご馳走なのに・・・くすくす」
奈美もすでに瑠奈以上にたっぷりとエナジーを吸い込み、肉感的で卑猥極まりないエロボディに変身を遂げている。
「ああん・・・お姉ちゃんったらすっごくイヤらしいカラダになったね・・・
瑠奈も興奮してきちゃうわぁ・・・うふふ」
瑠奈が真っ赤なベロをニュルニュルと動かし、奈美の淫肉ボディをマジマジと見つめる。
「あら、瑠奈だってとってもスケベな格好よ・・・
あたしもさっきから瑠奈を見ていてアソコがビショヌレなの・・・くふふっ」
そんな淫激な会話を交わす触手姉妹は、真之のエナジーを肴に自らの巨乳や淫裂に触手を絡ませ、ぶち込み、しばし猥極なオナニーに耽るのだった。
そして奈美の言葉通り、二人の淫裂からはイヤらしい粘液が湯水のごとく溢れ出て、足元に大きな水溜りを作っていた。

ガタガタッ・・・
・・・・・・
ギッ・・・
ギィィィッ・・・

真之のエナジーを貪る奈美と瑠奈の目の前でゆっくりと開く箱 ―
「ふふ・・・いよいよお母さんの登場だわ・・・」
奈美も瑠奈もしばしオナニーの手を休め、箱を見つめた。
扉の端を掴んでいる静江の白魚のような美しい手指が見える。
「あらホント・・・ふふふ、思ったより早かったね、お姉ちゃん」
口元を妖しく歪め、嬉しそうに箱のほうを見やる瑠奈。
「やっぱりお母さんはアッチのほうも経験豊富なんじゃない?」
奈美もその「早さ」に感心したように箱を見つめる。
白い手指に続いて、静江のつややかな美脚が箱の中から覗いている。
「やっぱりぃ?じゃぁ、なんにも教えてあげなくってもいいのかしら?」
「ふふふ、バカね、当然じゃない・・・
それどころか逆に色々と教えてくれるわよ・・・くすくす」
二人の視線は、好奇の含みを多分に抱き、いよいよ箱に釘付けになる。
箱の中から、静江の裸身が全貌を現したのだ。
色っぽいうなじから背筋へ続くラインが美しく、そのまま滑らかに腰へと滑り込む曲線。
ウェストラインもほど良くくびれ、肉感的でありながら引き締まった太もも。
可憐な肩口から伸びるたるみのない二の腕と、それに続く美しい手指。
静江はゆっくりと箱の中から腰を上げ、虚ろな目つきでその場に立ち尽くす。
体中はすっかりベトベトの粘液に覆われており、静江の妖艶な裸身を舐め尽くすように滴り、流れ落ちている。
「お母さぁん、早くいらっしゃいよぉぉ・・・
おいしいエナジーがなくなっちゃうわよぉ、うふふ」
奈美が触手をうねらせて手招きする。
瑠奈も静江を誘うようにその全身をニュルニュルと蠢かせている。
静江の愛する夫・真之は、瑠奈と奈美にエナジーを吸い取られ続け、すでに息も絶え絶えだ。
しかし、股間の怒張だけは相変わらず隆々と聳え立ち、今でも大量のザーメンを射出し続けている。
真之の履いていたズボンは、自らが放出したおびただしい精液でビショビショだった。
「うう・・・?う、うあぁ・・・し、しずえぇ・・・
 た、すけ・・・て、く・・・れ・・・」
真之は、箱の中から出てきた静江に気がつき、最後の気力を振り絞って彼女に助けを求めた。
その声を聞きつけた静江は、フラフラした足取りでゆっくりと、触手に絡めとられている真之に歩み寄ってゆく。
真之を挟んで二体の異形の触手女が立っていることなど、すでに静江には気にならなかった。
夫を助けたい一心なのだろうか・・・?
「ああ・・・あなた・・・
く、苦しかったでしょう・・・か、かわいそうに・・・」
弱々しく呟く静江。
ウネウネと蠢く触手の上から、静江は愛おしそうに真之の体を抱きしめた。
「うう・・・た・・・すけ・・・て・・・はや・・く・・・」
真之は消え入りそうな声でただただ助けを求めるばかりだ。
「だ、だいじょうぶ・・・もう、だいじょうぶよ・・・
すぐにラクになる・・・わ・・・ア・ナ・タ・・・」
静江は真之を抱きしめたまま安堵の表情を浮かべる。
「ううう・・・たすけ・・・て・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・うはっ?・・・
あああ・・・あひゃひゃっ!!!・・・
 くくっ!!!・・・くひゃひゃひゃひゃっ!!!!」
突然、真之が狂ったように笑い出した。
「ほおらね・・・アナタ・・・
ふふふ、だいじょうぶ・・・・
今すぐラクにしてあげるわっ・・・うふふふふっ!!!」

ビュルルルルッ!!!

それは目にもとまらぬ速さだった。
瀕死の夫を気遣い、愛おしく抱きしめる妻 ―
そんな構図が一変したのだ。
奈美も瑠奈も、ある程度の予想はしていたとは言え、何が起こったのかしばらくは理解出来なかった。
気がつくと、奈美の触手も瑠奈の触手も真之の身体から弾き飛ばされていた。
「うひゃぁ・・・す、すごい・・・お母さん・・・」
奈美が思わず息を飲む。
静江は、その全身から無数の触手をこれでもかと言わんばかりにビュルビュルと生やしていた。
そして、奈美と瑠奈の触手を弾き飛ばし、代わりに自分の触手で真之の全身をがんじがらめにしたのだ。
その状態で大きく股を開き卑猥に腰を上下させ始める。
真之の体をペニスそのものに見立て、自らの全身でしごきまくるのだ。
狂ったように淫猥に腰をうねらせ、上下させ、全身から溢れだすドロドロの粘淫液を真之の体に塗り込んでゆく。

グチャッ・・・
ヌチャッ・・・ズチャッ・・・
ビュチュチュチュチュッ・・・・

「どぉぉ?アナタァァァ!!!うふふふっ!!!イっちゃいなさいなっ!!!
 イっちゃえば今すぐにラクになれるわよっ!!!くふふふふ!!!」
口を大きく歪ませ、喜悦の表情で真っ赤なベロをニュルニュルと伸ばす。
「あひゃひゃひゃ〜!!!くふふふひゅひゅ!!!」
静江の激烈な全身淫技に発狂したように笑い声を上げ続ける真之。
静江のカラダから送り込まれる凄まじい淫撃が、真之の快楽中枢を直撃し、極限まで肥大させたのだ。
そのため、真之は全身が文字通り性器と化し、静江の動きの全てを快感として享受するのだった。
真之の大脳は淫楽の絶頂へと向かって爆走し、すでに人間としての思考は持ちえていない。
ただただ悦楽の中で下卑た笑いを響かせる淫猥な人間性器と化していた。
静江の双臀は、腰を上下に動かすたびにブルンブルンと振るえ、全身これ淫肉とも言うべき存在と化している。
「ン〜!!!ふふふっ!!!ホントにオイヒィわぁぁぁ!!!
これがエナジーの味なのねぇぇぇ!!!
最高じゃないっ!!んっ!ふぅぅぅっっ!!!」
静江はもはやどこから見ても淫卑な触手女だった。
先ほどまでの夫を慕う貞淑な妻の面影など微塵もなく、オトコのエナジーを貪り食らう、妖艶な一匹の触手淫肉女そのものだ。
そうしてついに、真之の体も限界を迎えた。
「うひひひっ!!!!・・・・
かふゅぅっ!!!・・・・・・・
うひゅひゅぅぅぅぅ!!!!!!!!」

ビュシュッ!!!
ビチャビチャビチャ!!!
・・・・・・・・・・・・・・
・・・ドロッ・・・・・・
・・・・・・・

狂人のように笑い続けていた真之 ―
突然、その体は水の詰まった風船が割れるときのような音を発し、粉々に爆ぜ飛んだ。
後にはただ、静江の触手から滲み出る粘液とグチャグチャに混ざり合った大量のザーメンだけが残った。
「ああん!!??ちょっとぉぉ!!!もうオシマイなの??
なによっ、ふんっ!!!
すでにカラカラだったんじゃない??
まったく・・・最後まで役立たずなんだから・・・」
静江は不満そうに触手をビュルンと震わせ、真之の名残りの白濁を振り払う。
ビチャビチャと音を立てて床にザーメンが飛び散ってゆく。
自分の手でかつての愛する夫のとどめを刺したことなど全く気にしていない静江。
そんなことよりもエナジーを存分に味わえ尽くせなかったことが悔しいのだ。
「うふふ・・・お母さん、まだ足りないみたいネェ・・・」
両側から可愛い我が娘たちが触手を絡みつかせてくる。
静江は、奈美と瑠奈を自らの触手で絡めとると愛おしそうに我が身へ引き寄せる。
3人のカラダにベットリとまとわりついている粘液がクチュクチュと卑猥な音をたてた。
「当然よ!もぉ!アナタたちばっかりたっぷり味わっちゃって・・・
許せないわ!さぁ、みんなで男狩りに出かけるわよっ!」
一回りも二回りもグラマラスになった蠱惑的な肢体をブルンと揺さぶり、淫猥な粘液をあたりに飛び散らせながら二人の娘に告げる静江。
「うふふ、はぁい・・・
わかったわ、お母さん・・・くふふ」
奈美と瑠奈はかいがいしく静江に従うのだった。
こうして母娘ともども触手女となった3人は、良質のエナジーを求めて夜の街へと消えていった。

完  
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2006年10月24日

The Box 5

5.
な、なにを言っているの?・・・この子達?
まさか、頭がおかしくなってしまったのかしら?
しかし、二人の全身から漂い出る異様な雰囲気に静江は声も出せない。
「ふふふ、美味しそう・・・
エナジーがたくさんつまっていそうよね・・・くすくす」
奈美が真之の品定めでもするかのように視線を這わせる。
「な、何を言ってるの?冗談はよしなさい!
ほら、バカは言ってないで早く食べなさい。
ご飯が冷めちゃうでしょ?」
静江は努めて平静を装おうとするが、知らないうちに膝がガクガクと震えている。
そこまで言うのがやっとだった。
「うふふ、お父さんだって同じよぉ・・・
早く食べてあげないとエナジーの味が落ちちゃうわ・・・くすくす」
静江の言葉を軽く受け流す奈美だ。
「おいおい、いい加減にしないとお父さんも怒るぞ。冗談はやめなさい。」
少々語気を荒げて真之が叱喝する。
それでも二人はお構いなしの様子だ。
「あん・・・お父さん、怒らないでぇ・・・
わかったわ・・・それじゃ・・・
今すぐに食べちゃうわねっ!!!うふふ!!!」

ミュルッ・・・!!
・・・・・・・
ニュルルルルッ・・・!!

「え?・・・」
目の前の出来事にわが目を疑う静江。
奈美の腕がグニャグニャと蛸の足のように変形し、ニュルニュルと真之に向かって伸び始めたのだ。
「ひっ・・・!?な、奈美っ!?」
静江は、我が娘の信じられない変貌に絶句する。
「う、うわっ!!!な、なんだそれはっ!
・・・う、うぐっ・・・!!!」
奈美の触手は、驚き思わず後ずさる真之の体を瞬く間に絡めとり、身動き出来ないように捕獲する。
「きゃぁぁぁぁ!!!い、いやぁぁぁぁ!!!あ、あなたっ!!!」
真之の身を案じ、金切り声を上げる静江。
奈美の全身からはすでに数え切れないほどの触手が生えている。
着ているものを突き破り、部屋の中を所狭しと漂っているのだ。
奈美の口はニタリといやらしく歪み、真っ赤な長いベロをニュルニュルと伸ばす。
まるで極上のエモノを捕まえて舌なめずりをしているように見える。
「あ、あああ・・・な、奈美が・・・ば、化け物に・・・」
自分の娘が触手を生やしたおぞましい化け物に変貌してしまった ―
それだけではなく、愛する夫を捕獲して食べようとさえしている ―
信じられない出来事の連続に、静江はその場にへたり込んでしまう。
辛うじて失禁は免れていたが、腰が抜けて到底立つことが出来ない。
気を失わないでいるのがやっとだった。
「うふふ、それじゃアタシもぉ・・・」
静江の驚きをよそに、瑠奈のカラダも変貌し始めた。
両手の指が見る見る無くなり、腕は骨抜きになったようにグニャグニャと曲がり始める。
口元からは奈美と同じような真っ赤なベロを覗かせ、服の中では何かがボコボコと蠢いている。

ビリッ・・・
・・・・・・・・
ビュルルルルルッ!!!

突如、無数の触手が瑠奈の服を突き破り、今度は静江に向かって伸びてゆく。
「い、いやぁぁぁ!!!る、瑠奈までっ・・・!!!
いったい、何がっ・・・きゃぁぁぁっ!!!」
瑠奈の触手はあっさりと静江を捕らえ、そのまま軽々と宙に持ち上げる。
「ひぃぃっ!!!」
一家団欒の楽しい食卓が、一転して異形の化け物に襲われる夫婦の地獄絵図と化した。
「んー、ふふふっ・・・おいしいぃぃ・・・
お父さん、思ったとおり、とぉってもおいしぃわぁぁ・・・」
奈美が、ベロリと唇を舐めながら喜悦の表情を浮かべている。
お、おいしぃって・・・?
な、なにをしているの?
静江は奈美と真之を交互に見やる。
真之は、全身を奈美の触手に巻きつかれたまま身動きがとれない。
そして、奈美はなにも真之をとって喰らっているわけではない。
どういうことなの・・・?
「うう、うはぁ・・・
あ、ああぁ・・・くふっ・・・う・・・」
やがて真之が熱っぽい声を漏らし始めた。
静江は一瞬わが耳を疑った。
なんとそれは、静江ももちろん聞いたことがある、夫婦の営みのときのアノ声だったのだ。
静江は固唾を呑んで真之の様子をマジマジと見つめた。
な、なにを?・・・
ちょっと・・・
いったい何をしているというの?
直後、静江の目には信じられないような光景が飛び込んでくる。
奈美の触手に絡めとられている真之の股間が、これでもかと言わんばかりに怒張し、ズボンの生地をビチビチに押し上げているのだ。
「ひぃぃっ・・・?あ、あなた・・・
な、なんだっていうの・・・?」
もはや静江には何がなんだかわからない。
「あはぁ・・・おいしいぃぃ・・・おいしぃわぁ!!!」
シュルシュルと触手を操りながら奈美が恍惚の表情で繰り返す。
そのたびに真之の股間はドクンドクンと脈打ち、全身を絶頂の快感に震わせている。
あ、あああ・・・そ、そんな・・・
あれって・・・まさか・・・
真之の股間にジンワリと染み出してきた液体を目にして、静江にはようやく事情が飲み込めた。
真之はものすごい勢いで射精させられていたのだ。
奈美の触手からもたらされるおびただしい淫液 ―
それを全身に塗りこめられることによって強制的に勃起させられ、息をつく間もないほどに連続で絶頂を極めさせられる ―
そして射精のたびに全身からエナジーを放出させられ、そのまま奈美の触手に吸収されてゆく。
「うはぁ・・・はふぅ・・・
くぅ・・・た、たひゅけ・・・て・・・」
真之は、連続する悦楽の中で正常な思考力を失いつつあった。
射精の瞬間のあの絶頂が、延々と続いているのだ。
ものの数分で色ボケになってしまうだろう。
化け物の触手から逃げようとする気持ちも、強烈な快楽の波にもみ消されてしまう。
「うふふ、お父さんはこのまま快楽の中でエナジーを吸い取られて消えてゆくの・・・
幸せモノでしょぉ?ね、お母さん?」
奈美が真っ赤なベロをこれ見よがしに伸ばしながら静江に言う。
「そ、そんなっ!いやっ!いやよっ!やめてっ!
 奈美っ、お願いっ!お父さんを・・・お父さんを放して!!」
静江は愛する夫の身を案じ、奈美に懇願する。
ギリギリと体を震わせるが、瑠奈の触手に拘束された静江は、夫を助けることはおろか、逃げることもできない。
「うふふふ、冗談じゃないわ・・・
こんなに美味しいモノ、逃がすものですか・・・ふふっ」
奈美は口の端からヨダレをダラダラ垂らして喜悦の表情だ。
「ああん、お姉ちゃんばっかり、ズルイぃ〜・・・」
静江を触手で捕らえている瑠奈が拗ねている。
瑠奈も真之のエナジーを味わいたくて仕方がないのだ。
「うふふ、あら、ごめんね瑠奈。
お父さんのエナジーがあんまり美味しいものだから、つい・・・
じゃぁ早く箱を準備してちょうだい・・・
3人で楽しみましょう・・・くくく」
は、はこ・・・?
箱ってなんのことよ?
それに3人って・・・?
何を言ってるの?・・・奈美?
静江には奈美の言葉の意味が全くわからない。
「うふふ、わかったわ、お姉ちゃん。
あの箱ね・・・ふふふっ」
こうしている間にも真之は少しずつ奈美にエナジーを吸い取られてゆく。
そして快楽と共に老いさばらえてゆくのだ。
心なしか真之の顔には、その年齢に不相応なほどシワが増えてきた。
「だ、だめぇ!!あ、あなたぁ!!しっかりして!
 奈美っ!お、お願いだからお父さんを、お父さんを助けてあげて!!」
静江はもはや半狂乱に叫び続ける。
しかし奈美はそれには応えず涼しい表情のままだ。
瑠奈が箱を準備するのを待っている。
やがて、瑠奈が妖しく微笑む。
すると、瑠奈の触手に拘束され宙に浮いている静江の前に、あの「箱」が現れた。
そして、「箱」は静江を飲み込むためにゆっくりと静かに口を開けた。

つづく
  
Posted by sayaka_saotome at 22:29Comments(2)

2006年10月23日

The Box 4

4.
「ただいまー・・・あら?」
奈美たちの母親がパートから帰ってきた。
いつもは二人の娘が「ごはんごはん」とお腹を空かせて出迎えるのだが、今日は誰も出てこない。
玄関にはたしかに二人の靴が置いてある。
奈美も瑠奈も家にいることは間違いないのだが。
「へんねぇ・・・誰もいないのかしら?
二階の勉強部屋?
 まぁいいワ、ご飯の匂いがすれば降りてくるでしょう。」
彼女の名前は静江(しずえ)。
今年39歳になるが、体にピッタリフィットしたハイネックのセーターが浮き立たせるボディラインは少しも崩れておらず、二人の娘がいるとは思えない。
二の腕や太股に多少お肉がつき始めたかという感じではあるが、むしろ円熟した女らしさを強調して決して見苦しいことはない。
静江はいつものようにキッチンへ向かうと、パートの帰りに買ってきた食材をひろげ、料理を始めた。
程なくして、食欲をそそるおいしそうな匂いがあたりに立ち込める。
うふふ、おいしそうないい匂い・・・
すぐにあのコたちも嗅ぎつけてくるに違いないわ。
静江はみんなが食卓に揃うひとときがいつも楽しみなのだ。
「ただいまー」
食事の支度の最中に夫の真之(まさゆき)が帰ってくる。
「あら、おかえりなさい、あなた。
ちょうどよかったわ。今、食事の準備をしているとこよ。」
玄関口まで真之を出迎えた静江は、エプロンで手を拭きながら夫からカバンを受け取る。
「ふーっ、ウマそうないい匂いだなぁ・・・
静江は料理がうまいから毎日帰りが楽しみだよ」
真之はネクタイをゆるめながら、部屋に立ち込める料理の匂いに一日の疲れが癒される思いである。
日常のごく普通の夫婦の会話といったところだ。
「・・・うん?・・・奈美と瑠奈はいないのかい?」
食事の時間だというのに娘たちがダイニングにいないことを真之も不思議に思っている。
「ええ、部屋にはいると思うんだけどね。
あたしもさっき帰ってきたばかりでまだ確かめていないのよ。
 ちょっとインターホンで聞いてみるわ。」
静江はキッチンのインターホンを手に取ると、娘たちの部屋の番号を押す。

プルルルル・・・
プルルルル・・・
ガチャッ・・・

「・・・はい・・・お母さん?」
瑠奈の声だ。
なんだ、やっぱりいるじゃない・・・
「もうそろそろご飯よ、降りてらっしゃい。
あ、お姉ちゃんも呼んできてね。」
瑠奈は電話の向こうで静江と普通にしゃべっているようだ。
真之もその様子を見てやれやれといった様子だった。
***************
「いただきまーす」
真之も静江も、いつものように箸を進めている。
真之が言うとおり、静江の料理の腕前はたいしたもので、ありふれた食材からいつもとても美味しい料理を作る。
もちろん、奈美も瑠奈も静江の手料理は大好きだった。
だが、この日は様子が違っていたのだ。
「おや?おまえたち、どうしたんだ?食べないのか?」
料理に全然手を伸ばそうとしない奈美と瑠奈に真之が訊ねる。
「あら、ほんと?いつもなら二人とも真っ先に手をつけるのに・・・
 今日は何か嫌いなものでも作っちゃったかしら?」
静江は目の前の料理を改めて眺めてみた。
変ネェ・・・どれも二人の好物のはずだわ・・・
「どこか具合でも悪いのか?」
真之も心配している。
「ううん、ちがうのよ・・・
とっても美味しそうよ、ねぇ瑠奈?」
奈美が瑠奈のほうを向いて呟いた。
それはいつもの奈美とは違う、陰りを含んだ妖しい声だった。
「ええ、お母さんの作るゴハンはいっつも美味しいもの・・・
 でもねぇ・・・うふふ」
瑠奈が、奈美の問いかけに応えた。
「??・・・でも?・・・なんなのよ?
いったいどうしたっていうの?
 今日は二人ともなんだか様子が変よ」
静江も二人の様子が気がかりでならない。
「もっと美味しいものを知ってるの、アタシタチ・・・ふふふ」
瑠奈の言葉に続けるように、二人同時に言い放った。
「「それはお父さん・・・うふふっ!!」」

つづく  
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2006年10月16日

The Box 3

3.
ブゥゥン・・・

空気を大きく揺さぶるような音がして「箱」が奈美の家の玄関口に現れる。
ゲルゲ空間を通って転送されてきた、あの「箱」だ。
「お姉ちゃん?・・・帰ってきたのー?」
奇妙な音に気づいた妹の瑠奈(るな)が二階から降りてきた。
どうやら母親の静江(しずえ)はまだパートから帰っておらず留守のようだった。
「あれ?誰もいない・・・な、なにこれ・・・???」
いつのまにか玄関口に置いてある不思議な箱。
「へんねぇ、さっきはなかったのに・・・?
宅急便屋さんが黙って置いて行くはずはないし・・・
それも家の中に・・・」

ガチャッ・・・

「きゃっ!」
恐る恐る箱の様子を伺っていた瑠奈は扉の開く音に驚き、思わず飛び退いた。

ギィッ・・・
ギギギギギギギ・・・ッ!!

瑠奈が触れてもいないのに扉は勝手に開いてゆく。
玄関のホールに不気味な音がこだました。
「や、やだ・・・な、なんなのよ・・・これ・・・」
瑠奈は気味が悪くなってきた。
箱に目が釘付けになる。
しかし、扉が完全に開いたと言うのに、箱の中は真っ暗で何も見えない。
「ちょ、ちょっと・・・なんなの?
 中に何が入っているのよ・・・?
 ・・・え?・・・えええ?」
「うふふふ、ただいま・・・瑠奈」
なんと、箱の暗闇の中から姉の奈美が出てきたのだ。
瑠奈が驚くのも無理はない。
瑠奈はそれまでの恐怖心がどこかへ吹き飛び、半ば呆れ顔で奈美に聞き返す。
「た、ただいまって、お姉ちゃん・・・なんなのよ、この箱?」
「うふふ、今ちゃんと説明するわ・・・うふふふ」
瑠奈の言葉を涼しげに返す奈美だ。
や、やだ・・・お姉ちゃん、様子が変だわ・・・
目が据わっちゃってる・・・
瑠奈は奈美の表情に尋常でないものを感じ取り、再び不安になった。
「ほら、中を覗いてごらん?おもしろいものが見えるわよ、うふふ」
覗いてごらんって・・・
へんよ、お姉ちゃん・・・
なにをニヤニヤ笑っているのよ・・・
箱の扉を開けて中を覗くように手招きしながら瑠奈を誘う美の表情は、妖しい狂気に満ちている。
瑠奈にもそれがはっきりとわかった。
「い、いや・・・何か変よ、お姉ちゃん・・・」
瑠奈のカンが、中を覗くと何かよくないことが起きると教えている。
「うふふ、そう言うと思ったわ・・・
 小さい頃から用心深かったもんねぇ・・・瑠奈ったら・・・くくく」
ホントにお姉ちゃん、おかしくなっちゃんたんじゃないかしら?
「うふふ、大丈夫よ・・・
この箱はね、あなたに素敵なことを教えてくれるんだから・・・
 ほぉら、こんなふうにね・・・」
奈美は大きく両手を広げて瑠奈の前に立ちはだかった。
「えっ・・・?お、お姉ちゃん・・・???」
「うふふ、瑠奈も仲間になろうねぇ・・・くくく」

ブニュッ・・・

何か柔らかいものを踏みつけたときのような軟質の音がしたかと思うと、いっぱいに広げた奈美の両腕が蛇のようにグニャグニャとしなり始める。
見ると、手の先はまるで蛸の足のように先細り、指はくっついて一本残らず無くなっていた。
「うふふ、アタシは触手女・・・瑠奈も仲間にしてあげる・・・
すっごく気持ちいいんだからぁ・・・うふふふふ!」
瑠奈の目の前で触手女に変態する奈美。
「ひっ・・・?ひぃっっ!!!
お、おねぇちゃん!!??・・・
きゃぁっっ!!!ば、ばけものっ!!!!」
瑠奈の背筋に戦慄が駆け抜ける。
ヌルヌルの触手女と化した奈美は、そのままズルりと制服を脱ぎ捨てる。
そして瑠奈へ向かって無数の触手を伸ばすのだ。

シュルルッ・・・!!!

「ひぁぁっ!!!た、たすけてっ!お、お母さん!!!」
瑠奈はネトネトの粘液にまみれた触手に捉えられ、無理やり箱の中へと押し込まれてしまう。
母に助けを求める瑠奈の声がむなしく響いた。

つづく  
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2006年10月14日

The Box 2

2.
箱の中には無限の闇が広がっている。
その闇の中に無数の触手が生い茂り、奈美の周囲をびっしりと埋め尽くしている。
一本一本の触手は、それぞれがまるで意思を持っているかのように蠢き、ドクンドクンと脈打つ血管を浮き立たせていた。
奈美の全身は触手によってグルグル巻きに拘束され、身動きも許されない。
絨毯のように敷き詰められた触手の上で、なすすべもなく震えるだけだ。
触手の表面からは粘性の高い液体が染み出しており、ジュクジュクと奈美の制服に染み込んでゆく。
そして、染み込んだところからボロボロと、奈美の制服は溶け始める。
(え?・・・ええっ?・・・い、いやぁぁ!!)
奈美は箱の中で触手に揉みくちゃにされながら衣服を溶かされてゆく。
(ひぃ・・・いやぁ、こんなの、いやぁ・・・)
奈美の素肌がむき出しになり、生温かい触手の感触が、直接素肌に伝わってくる。

ニュチャッ・・・
ズブッ・・・ズズズズ・・・
グニュニュニュ・・・

(ひっ・・・ひぐぅっ!!)
奈美が全裸にされると、待ち構えていたように無数の触手が、奈美の体の穴という穴へ潜り込んでくる。
発育の良いたわわな奈美の乳房は触手にグルグルと巻きつかれ、まるでボンレスハムのように変形する。
しかし、口にも極太の触手をくわえ込まされている奈美には、くぐもったうめき声を搾り出すのが精一杯だった。
(むっ!・・・うぐっ・・・!むぐぅ・・・!!)
奈美の女唇、口、アナルを、触手たちがびっしりと埋め尽くし、その全てが激しい勢いでピストン運動を始める。
(だ、ダメぇ・・・うぅ・・・うひぃ!!)
たちまちのうちに奈美の陰唇は、触手の抽送により熱いほどの疼きを覚える。
オナニーなどとは比較にならない凄まじい快美の炎が奈美の体を焼き尽くす。
(ひぁぁぁぁ!!・・・や、やめっ・・・く、狂っちゃう・・・!!)
乳首はコリコリになってツンと上を向き、搾り出されるように乳房の頂点に痛々しく勃起している。
その乳首の先端を、別の細い触手がまるで毛筆で先端を舐めとるかのように刺激する。
(あひっ・・・きゃうぅん!!!)
奈美は白目を剥いてよがり狂い、触手を咥えこんだ口の端から泡のような唾液をブクブクと溢れさせる。
すると触手たちはピタリと抽送をやめ、少しずつジワジワと、奈美の体のさらに奥へと侵入し始めたのだった。
(い・・・?いひっ!・・・
 い、いや・・・やめ・・・
 さ、裂けちゃうっ・・・!)
口腔を犯している触手は奈美の食道を押し分け胃袋の中へ、陰唇へと責め込んだ触手は子宮口を目掛け、アナルから潜り込んだ触手は腸管をびっしりと埋め尽くす。
そしてなんと、乳首を舐め回していた極細の触手は、奈美の勃起した乳首に突き刺さり、ズブズブと乳房の中へ埋没していったのだった。
(うぐぅっっ!!・・・いやぁ・・・入ってこないでぇ・・・!!)

プチッ・・・
ブツッ・・・!!!

小気味良い音とともに触手が次々とその根元から千切れてゆく。
自由の身となった触手たちは、奈美の体の中へ完全に埋没するのだ。
奈美の体の中は、それぞれの穴から侵入してきた触手たちにすっかり支配されてしまった。
体内に潜り込んだ触手たちは、次々に分裂し始める。
そして、その数をさらに増やしながら無数に細かくなり、奈美の全身へとくまなく散ってゆくのだ。
奈美の四肢、胸、腹は、触手に占拠され細胞レベルで融合する。
触手との融合が進むにつれ、奈美の両手両脚の指はなくなり、四肢はグニャグニャと自由自在に伸縮・変形する触手と化す。
「いやあぁ・・・!!!あ、あたし・・・あたしのカラダ!!!」
奈美は触手にまみれた箱の中で、自らも異形の軟体動物のようになり、気も狂わんばかりだ。
「こ、こんなの、いやぁぁぁ!!!」
奈美は絶叫し、両手を振り回す。
触手と化した奈美の両手が他の触手を押し分け、箱の扉を内側から押し開けた。

ギィッ・・・!!!
バンッ!!

勢いよく扉が開くと、粘液でヌルヌルの触手が弾けるように噴出する。
その絨毯の上を奈美の体は滑り出し、そのまま箱の外へ飛び出した。

ビュルンッ・・・!!
ズルルッ!!

奈美は全身を強く地面に叩きつけられたが、すでに全身軟体動物のように柔軟な体に変質しているため、少しも傷がつくことはなかった。
奈美は、ニュルニュルと蠢く四肢をもてあまし、その場でぐったりとなっている。
その姿を見て、木陰に隠れて一部始終を見ていた麗子が呟いた。
「どうやらうまくいったようよ」
麗子の口元が妖艶に歪む。
「うふふ・・・じゃぁ、私たちも・・・」
娘の美花もニタリと妖しく微笑んだ。
「ええ・・・うひゅるるるる!!!」
奇怪な声とともに麗子の服がビリビリと破け始める。
ブルンと弾ける様に飛び出した形の良い麗子の巨乳は、中心からぱっくりと横一文字に裂け目が入る。
その裂け目には、マスカラをベッタリ塗ったような長い睫毛がザワザワと生え、睫毛に囲まれた裂け目の中には、巨大な眼球がギョロギョロと蠢いているのがわかる。
腹部には巨大な陰唇が胸元の谷間までパックリと口をあけ、たちまちのうちにいやらしい淫臭を撒き散らし始めた。
淫絶な笑みを浮かべた口元からは、太く長い真っ赤なベロが垂れ下がっている。
艶やかな黒髪は全て無くなり、むき出しの頭部は陰唇のようにパックリと割れている。
もちろん、そこからもジュクジュクといやらしい淫液を垂れ流しているのだった。
「メニュ〜ラァァァァァァ!!!」
麗子は本来の姿である淫乱眼乳魔人メニュゥラへと変態したのだった。
そして彼女の一人娘・美花もまた、本来の姿へと変態を始めた。
「うふふふ・・・うひゅるるるる!!!」
美花の服も麗子と同じようにビリビリと破け、その美しい裸身を晒す。
大きく魅力的な美花の目がグリグリと回転したかと思うと、二つの眼球は次第に顔の中心に寄り始める。
顔は中心に向かって陥没し、代わりに顔の周囲から女唇のような花弁が盛り上がってくる。
花弁はすでにしっとりと潤っており、樹々の間を縫って届く街灯の光を美しく反射させている。
中心に寄ってきた美花の二つの目は陥没した顔の中央で合体し、巨大な一つ目となる。
美花の口はキュッとすぼまると、そのままベロと融合し、まるで極太のペニスのようなオシベに変形するのだ。
「ビラァラァ〜!!!」
麗子の娘・美花も、本来の姿である淫弁魔人ビラゲルゲへと変態した。
「ああ・・・な、なに・・・あたしの体どうしちゃったの」
箱の中から出てきた奈美は、グニャグニャの両手両脚を持て余したまま、いまだに呆然としている。
奈美にはどうして自分がこんなことになったのか、全くわからない。
「うひゅるるる・・・こんばんは、新しいお仲間さん・・・」
メニュゥラ・麗子は、奈美の背後に音も無く忍び寄り、妖しい声を響かせる。
「え?・・・・ひぃっ・・・い、いやぁ!!!」
驚いた奈美は、その声の主を確かめようともせず、変わり果てた自分の姿を見られまいと、その場を逃げ出そうと体を引きずる。
「ビラァラァ〜・・・恥ずかしがらなくってもいいのよ、うふふっ」
ビラゲルゲに変態した美花が、すばやく奈美の退路を絶つ。
「いやぁ!!見ないで!見ないでぇ!!!・・・・え?」
奈美は触手と化した両腕で顔を覆い隠そうとするが、目の前に立っている異形の存在を認めると、自分の体の変貌も忘れ、悲鳴を上げた。
「きゃぁぁ!!!ば、ばけものっ!」
「うひゅるるる、いやぁねぇ・・・
うちの可愛い娘を化け物だなんて・・・」

シュルルルルル・・・!!

「ひぃっっ!!!」
すでに奈美の直ぐ後ろに迫っていたメニュゥラ。
ビラゲルゲの姿に怯んだ奈美の隙を突き、その体を自らの触手に捕獲する。
奈美は触手によって再び自由を奪われる。
「ああ・・・いやぁ!助けて!」
奈美は二匹の異形の化け物に捕まり、恐怖のあまり死に物狂いで体をよじらせ逃げようとする。
しかし、メニュゥラはお構いなしにそんな奈美に優しく語りかけるのだ。
「うひゅるるる、そんなに怖がらなくってもいいのよ、お嬢ちゃん」
メニュゥラの触手は、触手と化した奈美の両手両脚にシュルシュルと巻きついてゆく。
そして、そのままお互いの皮膚から分泌される粘液を潤滑剤としてクチュクチュと音を立てながら擦れ合うのだ。
「ああっ!!・・・・あああ・・・
 な、なんなの・・・これ・・・へ、ヘンよ・・・」
奈美が自らの触手を通じて送り込まれる異形の快楽に翻弄されるのに時間はかからなかった。
生まれたばかりの奈美の触手は敏感な性感帯なのだ。
「ど、どうして・・・ああ・・・
き・・・気持ちいい・・・」
人間などでは到底味わえないような激楽の淫撃が奈美の性感中枢を直撃する。
「うひゅるるる、いかがかしら?
 貴方は素晴らしい体を手に入れたのよ、うふふ・・・
極上の快楽をむさぼれる素晴らしいカラダ・・・
 人間の数百倍もの快楽、うひゅるるる!」
シュコシュコと奈美の触手をしごき上げるメニュゥラが、快楽に耐えかねて淫猥なダンスを踊る奈美を嬉しそうに眺めている。
「うひゃぁ!!!だ、だめぇ!!!狂っちゃうっ!!!」
奈美は、すでに自分が異形の存在に変貌したことも、化け物に陵辱されていることも忘れ、だらしなく口の端からヨダレをダラダラと垂らし続けた。
そうして、奈美の体は再び変貌を始めるのだ。

ブツッ・・・
ビュクンッ!!!!
・・・・・・・・・・
ズルッ・・・・・・・・
ズルルルル・・・・!!!

奈美が快楽に翻弄され身悶えるたびに、奈美の肩口、わき腹、そして太もものあたりから1本また1本と、新たな触手が生えてくるのだ。
豊かな乳房、引き締まった腹部、手入れの行き届いた股間を中心に、奈美の体は無数の触手を生やし、まさに触手女と呼ぶにふさわしい姿へと成長してゆく。
「あら、狂っちゃっていいのよ、ふふふ・・・
 快楽に狂って身も心も触手女になるの・・・
 そうそう、その調子よ・・・すごいわ!うふふふ!!
 触手がどんどん増えていくわ!!ビラァラァ〜!!!」
二匹の痴態を目の当たりにし、ビラゲルゲもペニスオシベをギンギンに勃起させるほど興奮している。
メニュゥラの触手にも力がこもる。
当然、奈美の触手に絡みつかせているメニュゥラの触手にも快感は伝わってくる。
快楽のあまり、すでにメニュウラの股間には、凶悪なカリ首を持った極太の肉棒が、先走りを断続的に噴出させながら天に向かって聳えていた。
「うふふ、メニュゥラ様の肉棒がこんなになったのも久しぶりですわね・・・
 なんだか妬けちゃうますわっ!!ビラァラァ〜!!!」
美花、いやビラゲルゲは、ドクドクと白濁を垂れ流している自分のペニスオシベを、奈美の淫唇へ突き刺す。
子宮へ直接、特濃の淫辱液を注ぎ込むためだ。
「ひゅひぃぃ!!!いひいっ!!!いいわぁ!!!も、もう、だめぇぇぇ!!!も、もぉぉぉ・・・・!!!」
「うひゅるるる!いいわぁ〜そろそろねぇ・・・
 ビラゲルゲ、特別濃いのをプレゼントしてあげなさいね、うひゅるるる・・・」
「ビラァラァ〜・・・うふふ、もちろんですわ、メニュゥラ様・・・うひゅるっ!」
言うが早いか、ビラゲルゲも奈美のあまりのヨガりっぷりに抑制が利かなくなっていた。
早くペニスオシベから射出したくてしょうがない。

ドックン・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
ドバァッ!!!

子宮全体がその中に深く沈んでしまうのではないかと思われるほど、大量の淫辱液が奈美の子宮口へ直接送り込まれる。
物凄い勢いで産道を逆流する淫辱液は、たちまちのうちに奈美の全身を支配する。
「あがぁっ!!!・・・・・・・!!!!」
奈美はあらわな反応を見せて叫び、人格が破壊されるようなすさまじい絶頂を迎えた。
そしてその瞬間、奈美の人間としての何かが完全に崩壊したのだった。
「ああ・・・あああ・・・」
忘我の声を漏らす奈美の顔は、すでに人外の喜びに打ち震える異形の者だけが持つ淫蕩な表情に満ち満ちていた。
「うひゅるるる・・・とっても気持ちよさそうねぇ・・・
良い表情だわ、メニュゥラァ〜」
「ああ・・・あ・・・
くはぁ・・・うふ・・・
うふふ・・・」
劣情にまみれた微笑みが奈美の顔を覆ってゆく。
もはや、奈美の表情は人間のそれではなかった。
異形の快楽に溺れる魔人そのものだ。
「ビラァラァ〜、どうやら誕生したようですわね、メニュゥラ様?・・・うふふ」
「ええ、とっても素敵な仲間が生まれたわ・・・ねぇ?」
メニュゥラは嬉しそうに生まれたばかりの仲間に声をかけた。
「はぁん・・・はい・・・
アタクシは触手女・・・
 お二人の忠実なしもべですわ・・・
 うふふ・・・どうか何なりとご命令を・・・」
無数の触手をたなびかせ、口元から真っ赤なベロを覗かせながら触手女奈美は二人の魔人に忠誠を誓う。
「ビラァラァ〜!どうやらすっかりその体が気に入ったようね!」
「はい、すっごく気持ちよくって・・・うふふ、
こんな素晴らしいカラダを、本当にありがとうございます」
奈美はとてつもない快楽を与えてくれる自分のカラダを心から気に入ったようだ。
すでにシュルシュルと触手を自由に操り、メニュゥラとビラゲルゲの前に誇らしげにその肢体を晒している。
「その素晴らしさをもっとたくさんの人に分け与えてあげてね、うふふ」
「ええ、もちろんですわ・・・
こんな素敵な気分が味わえるのに、アタシだけで独り占めしては罰が当たりますもの・・・うふふ」
奈美はベロを伸ばしチロチロと自らの触手を舐めながら、メニュゥラに応える。
「うひゅるる!いい心がけだわ・・・
ではまずあなたの家族から仲間にしてあげてちょうだいね、メニュゥラ〜!」
「はい、これから仲間を増やしてまいりますわ・・・うふふ」
奈美は自分の家族の顔が思い浮かべながら卑猥な笑みを浮かべる。
「うひゅるるる・・・よろしくね。
 それじゃ、その箱を持っておウチへ帰るのよ。
 大丈夫、ゲルゲ空間で転送してあげるからあっという間よ・・・くくく」
「はい、よろしくお願いします・・・」
こうして触手女となった奈美は、麗子の作り出すゲルゲ空間によって箱とともに自分の家へと転送されていった。

つづく  
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2006年10月04日

The Box 1

Close-fittingのほうで真理亜さんの運命やいかに?というところで、またしても違うSSを思いついてしまったので今夜はそちらを投下します。
今度はちょっとエロ・・・かな?ww

1.
ガサガサッ・・・
ドスンッ・・・!

「これでいいわ・・・ふふ、楽しみね」
「うん、なんかゾクゾクしちゃうね・・・くくく」
ここは、郊外の住宅街などから少し奥まったところへ行けばよく見かける雑木林。
景色も薄暗くなり始めた夕方5時ごろ、二つの人影がなにやら大きめの箱を挟んで話をしている。
一人は来栖麗子(くるす れいこ)38歳、もう一人はその娘、美花(みか)である。
二人は、この雑木林をちょっと入ったところになにやら怪しげな箱を運び込んだのだった。
それは高さ1メートル、幅と奥行きがそれぞれ50センチ程の小型の冷蔵庫のような箱だった。
正面が観音開きの扉になっており、それぞれに取っ手が付いている。
こう書くとまるで仏壇のようだが、仏壇とは違って色は乳白色であり、手触りもシルキーでとても不思議な物体だった。
「でも、目の前で一度は試してみないとね・・・
どこかに適当な実験台はいないかしらねぇ・・・」
麗子が林の中をぐるっと見回す。
しかし、この時間にこんな雑木林の中に入ってくる者はほとんどいない。
そうそう見つからないだろうと思いながらも、美花もいっしょになって周囲を見渡した。

ザザザザ・・・

「あらあら、おあつらえむきのエモノが来たようよ」
ニヤリと笑いながら、麗子は十数メートル離れた踏み分け道を指差した。
麗子の指し示すその先には、一人の少女が息を切らして駆け抜けてくるのが見える。
歳の頃は17、8といったところか。
走りにあわせて上下にゆれるポニーテールがよく似合っていてかわいい娘だ。
学校の制服だろうか、上品なブラウンのブレザーに深緑のプリーツスカートをひらめかせ、白いベストのチェックの襟が胸元を彩っている。
「ふふ、アタシと同じくらいの歳のコのようね。
とてもかわいいコだわ・・・楽しみね、お母さん、うふふ」
美花がペロリと舌を出す。
「うふふ、それじゃ始めましょうか」
麗子と美花はその場に箱を置いたまま、樹木の陰に身を隠した。
はぁはぁはぁ・・・
「あーん、遅れちゃう・・・
昨日も遅刻して怒られたばかりなのにぃ・・・」
彼女の名前は沢尻奈美(さわじり なみ)、高校2年生。
これから駅前の「真剣ゼミ」という、いわゆる進学塾へ行くところだった。
高校の部活にも積極的に参加している彼女は、いつも塾へ向かう時間がギリギリになってしまう。
そこで、通学路には指定されていないこの雑木林を近道として利用することもしばしばなのだ。
「はぁはぁはぁ・・・ああん、もう疲れたぁ・・・
少し休んでいこうかしら?」
奈美は駆け足のペースを落とし、あたりをキョロキョロと見渡した。
ここらには腰掛けるのにちょうど良い大きさの切り株も散在しているのだ。
「ええっと、この辺にいつも使っている切り株が・・・」

ブオンッ・・・・

「え・・・?」
突然、林全体の空気を揺さぶるような音が鳴り響いたかと思うと、奈美の周囲の景色が目の前から消え去った。
まだ木々の間から空の薄明かりがわかる程度の暗さのはずなのに、どういうわけか真っ暗だ。
そればかりかすぐそばに生えていたはずの樹木の姿すら見えない。
「ちょ、ちょっと・・・な、なんなの・・・」
奈美が驚くのも無理はない。
ここは奈美にとっては慣れ親しんだ雑木林。
近所に住んでいる彼女にとっては小さい頃からの遊び場でもあり、良く知った場所であったからだ。
「つ、疲れているのかしら?それとも目の錯覚?」
ゴシゴシとブレザーの袖でまぶたをこする奈美。
「な・・・何?」
顔を上げた奈美の目の前にいきなり現れた不思議な箱 ―
それはまるでポッカリと宙に浮かんでいるかのように存在している。
「は、はこ・・・?」
周囲の異変も忘れ、奈美の目はその箱に釘付けになる。

ガチャッ・・・
・・・・・・・・・・・
ギィッ・・・
ギッ、ギギギギギ・・・・

「ひっ?」
何の前触れもなく、そして独りでに開いてゆく扉 ―
「な、なによ・・・いったい、なに?」
恐怖のあまりその場を逃げ出したい奈美だったが、箱以外は真っ暗で何も見えず、どうすることも出来ない。
奈美は箱から目をそらすことも逃げ出すことも出来ず、扉が開くのをただ黙って見守るしかなかった。
「な、中にいったい何が?・・・
・・・・・・・・・・
ひ?・・・ひぃぃぃ!!!」
完全に開いた扉から伺える箱の中身 ―
なんと箱の中にはウネウネと蠢く細長い物体がびっしりと詰め込まれていたのだ。
ちょうどミミズの化け物のような軟体動物が、箱の中一杯にひしめき合っているようにも見える。
「う、うひぃぃぃ・・・何なの・・・これ?」
もともとミミズや蛇が大嫌いな奈美は、おぞましさに全身の毛が逆立つ気分だ。
と同時に、自分が置かれている逃げ場のない現実に恐怖が蘇る。

バシュッ・・・!!!

「きゃぁ!!!」
突如、箱の中の物体が弾けるように外へ飛び出した。
それらはシュルシュルと音を立て、奈美の体に巻きついてゆく。
奈美はあっという間に四肢の自由を奪われる。
なんと、箱の中の軟体動物はミミズや蛇などではなく無数の触手だったのだ。
「い、いやぁぁぁぁ!!や、やめてぇ!!!」
おぞましさと恐怖で、奈美は半狂乱になって叫んだ。
そして、触手を振りほどこうと死に物狂いでもがくが、触手の凄まじい力には到底抗しきれない。
「う、うぐぅっ!!」
口の中にもすぐに触手が潜りこみ、奈美は声を上げることすら出来なくなる。

ビュルビュル・・・
ズズッ・・・ズルズルズル・・・

触手にグルグル巻きにされた奈美は、為す術もなくそのまま箱の中へ引きずり込まれてゆく。
「む!むぐぅっ!!・・・
うがっ!・・・むぐぐぐ!!」
奈美は目に涙を浮かべ恐怖に引きつった表情で体をよじる。
触手はしかし、暴れる奈美をものともせずに箱の中へその全身を飲み込んでゆく。

バタンッ・・・

そして、奈美の体が完全に見えなくなったとき、扉の閉まる非情な音が不気味に響き渡った。

つづく  
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2005年10月25日

No.8母娘変身(エピローグというかなんというか・・・)

次回作(「学園長変身」)とのつながり上、どうしても書いておきたい部分が出来ましたので、今日(10/25)は投下予定日ではありませんが投下します。
次回作はまゆみ先生の視点で語られていきますが、どうしても由香里さんの視点で説明しておきたい部分が抜けておりました・・・ww

では投下〜。


母娘変身(エピローグ)

「ふふふ、美奈子ちゃんはたしか御崎女学園の生徒さんよね?」
あたしは、ジュルジュルと女唇を蠢かせてすっかりジョシンナァに変態した美奈子ちゃんにそう尋ねた。
「ジョォォォシィィィン・・・はい、あたしは御崎女学園の2年生ですわ・・・。
たしか、ベロゲルゲ様のところのお嬢さまといっしょですわ・・・」
さすが、ジョシンナァに変態した美奈子ちゃん。
あたしのゲルゲ信号を敏感に察知し、何も言わずともあたしが誰の母親なのかを理解していた。
「うふふ、話が早いわね。わかったわ、じゃぁ、あの4人といっしょにまゆみ先生を手伝ってあげてくれるかしら?」
もちろん、その「4人」が誰なのか、美奈子ちゃんはすでに熟知している。
「うふふ、あの4人ですか?あの子達、可愛いから前から目をつけていたんです。
うひゅるるる・・・あの4人もお仲間だなんて、なんてステキなのかしら・・・
ジョォォォシィィィン・・・」
あらあら、美奈子ちゃんったら潜在意識が完全にオモテに出ちゃってるわね。
あの4人とグチョグチョになりたいってずっと前から思っていたなんて・・・ふふふ、可愛いコね。
「まず、まゆみ先生が学園長を仲間に引き入れるから、そのあとは美奈子ちゃんを入れた5人と学園長とまゆみ先生で協力して・・・ふふふ・・・よろしくね」
全てを言わずとも、すでに美奈子ちゃんにはあたしの計画が理解できている。
美奈子ちゃんは人間時の姿に変化し、周囲の大気から衣服を合成すると、4人に「挨拶する」ために家を出て行った。
「あら、あたしはどうすればよろしいんですの、ベロゲルゲ様?
美奈子にばっかりご命令されてつまらないですわ。」
美奈子ちゃんが出かけたあと、直美さんが唇の周りをヨダレでヌラヌラにしながらちょっぴりすねたように聞いてくる。
もちろん、先ほどからジョシンナァに変態したままだ。
いやらしく蠢くピンクのヒダヒダが色っぽい・・・。
「うふふ、直美さんはあたしと楽しむのよ・・・」
美奈子ちゃんには悪いけど、あたしはさっきから目の前の直美さんに欲情しっぱなしなの。
あたしは、直美さんに再びベロを巻きつけた。
「ああん・・・ベロゲルゲ様ぁ・・・」
直美さんは、つい先ほどまであたしを恐れていた人間だったことなど全く忘れたかのように歓喜の声をあげ、身悶え始めた・・・。

(「学園長変身」へ続く)  
Posted by sayaka_saotome at 02:57Comments(7)